瞬間ではなく巡航最高速度290キロ! アルピナ「XB7」の秘めた魅力とは
アルピナのフラッグシップ「XB7」が、2021年3月25日にジャパンプレミアされた。XB7を実際に見たモータージャーナリスト山崎元裕氏が、XB7の魅力について解説する。
BMWとは違う「アルピナ」というメーカー
アルピナから、フルサイズSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)の「XB7」が誕生し、日本市場でのセールスも開始されることになった。
XB7のベースは、そのスタイルからも想像できるようにBMW「X7」だが、それはあくまでもXB7というモデルを作り上げるための素材であり、一般的なチューニングカーとは成り立ちは異なる。
アルピナ車は独自のマニファクチャラーズナンバーを持つ、BMWとは異なる製品として認められているのだ。
XB7のエクステリアデザインは、特にフロントセクションでは独特の力強さを感じさせるものだ。
大型のエアインテークと立体的な「ALPINA」のロゴで構成されるフロントのエプロンは、エアロダイナミクスをBMW X7からさらに最適化し、高速走行時の安定性を最大限に高める効果を発揮している。
そしてこの大型のエアインテークからは、同時にフレッシュなエアが効率的にアルピナのクーリングシステムに採り込まれる仕組みとなっているのだ。
一方リアセクションに目を向ければ、そこにはこちらも運動性能の高さを期待させるアルピナ製のリアエプロンや、スポーツ・エグゾーストシステムの存在が目に入る。リアエプロンの中央にはディフューザーも装備され、これもまたエアロダイナミクスの向上には大きく貢献することが容易に想像できる。
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