まさにスポーツカーの王道! リトラクタブルヘッドライトの3ドアハッチクーペ5選

欧州ではライバル関係にあった2台のFRスポーツカーとは!?

●マツダ2代目「サバンナRX-7」

スポーツカーとしてのポテンシャルが大幅に向上した2代目「サバンナRX-7」
スポーツカーとしてのポテンシャルが大幅に向上した2代目「サバンナRX-7」

 マツダを代表する高性能エンジンというと今はなきロータリーですが、その普及とイメージアップに大きく貢献したのが1978年に登場した初代「サバンナRX-7」といえます。

 トヨタ「2000GT」以来となるリトラクタブルヘッドライトを装備し、空気を切り裂くようなフォルムはピュアスポーツカーに相応しいものでした。

 そして、1985年には2代目サバンナRX-7(FC3S型)がデビュー。初代の古い設計だったシャシは大きく進化し、185馬力を発揮する654cc×2ローター・ロータリーターボエンジンを搭載。

 外観はリトラクタブルヘッドライトを継承しつつ、均整のとれたスポーツカーとしての美しいフォルムへと変貌しました。

 また、日本車では初となる対向4ピストン・アルミブレーキキャリパーの採用や、フロントのホイールハブまでアルミ化するなど、スポーツカーとしての素質も大きく進化。

 1989年のマイナーチェンジでは最高出力205馬力まで向上し、2シーターで専用のサスペンションが与えられた限定車「∞(アンフィニ)」や、シリーズで唯一のオープンカー「カブリオレ」もラインナップされました。

 2代目サバンナRX-7は欧米でも高い人気を誇り、後述の欧州製スポーツカーのライバルと評されました。

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●ポルシェ「944」

よりポルシェらしいモデルへと変貌したFRスポーツの「944」
よりポルシェらしいモデルへと変貌したFRスポーツの「944」

 ポルシェを代表するモデルは長い歴史のある「911」シリーズですが、これまで幾度となくより安価なエントリーモデルも輩出してきました。

 そのなかの1台が1975年に誕生した「924」で、多くのコンポーネンツにフォルクスワーゲン(アウディ)の部品を使うことでコストダウンを図った、4シーターFRスポーツカーとして開発。

 その後、ターボエンジンを搭載するなど高性能化を図り、1983年には次世代モデルの「944」が発売されました。

 ボディは924をベースとしたリトラクタブルヘッドライトの3ドアハッチバックですが、よりワイドでボリューム感のあるフォルムに代わり、スポーツカーとして迫力も備わっています。

 発売当初、搭載されたエンジンは自社開発した最高出力163馬力の2.5リッター直列4気筒SOHCを搭載。その後、220馬力を誇る「944ターボ」、DOHC化されたエンジンを搭載する「944S」、1989年には3リッターDOHCエンジンで211馬力を発揮し、ターボモデルに迫るパフォーマンスを実現した「944S2」が登場するなど、改良とバリエーションの拡充が続けられます。

 また、トランスミッションは5速MTを基本に3速ATも設定。フロントにエンジン、リアにトランスミッションを配置するトランスアクスルを採用して、前後重量配分のバランスを最適化されていました。

 前出のサバンナRX-7とは性能的にライバル関係にあり、人気も拮抗していたといえます。

 944シリーズは1991年に生産を終え、次世代でキープコンセプトとした「968」にバトンタッチ。その968も1995年に消滅し、すべてを一新したミッドシップカーの「ボクスター」が新たなエントリーモデルとなりました。

※ ※ ※

 国産車でリトラクタブルヘッドライトを初めて採用したのは前述のトヨタ2000GTですが、最後のモデルとなったのは「FD3S型 RX-7」です。

 メリットだけでなくデメリットもあるリトラクタブルヘッドライトですが、やはりスポーツカーらしいフォルムには重要なアイテムでしょう。

 いまは歩行者保護の観点から、フロントエンジンのモデルは低いボンネットを採用するのが困難なため、極端なウェッジシェイプのクルマは成立しませんが、リトラクタブルヘッドライトが一世を風靡していた1980年代のスポーツカーのスタイルは、今見てもワクワクしてしまいます。

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