昔は憧れた? 車の三種の神器「エアコン・パワステ・パワーウインドウ」はいつから採用されたのか

いまでは当たり前の「パワーウインドウ」はいつから?

 クルマの窓を自動で開け閉めするパワーウィンドウも発祥は戦前のアメリカといわれています。

 国産車で初めて採用されたのは1964年のことで、プリンス「グロリア」の上位モデルとなるグランドグロリアが初です(プリンスは後に日産自動車に合併)。

 国産車でパワーウィンドウの採用が広まったのは1980年代のことですが、それまではドアの内装に取り付けられたハンドルをクルクル回すことで、窓を開け閉めしていました。

 パワーウィンドウもほかの快適装備同様に贅沢装備であり、憧れの対象ともいえる存在でした。

 そのため、後付けのパワーウィンドウキットが販売されていたのはもちろんですが、「パワーウィンドウ風」に定速で窓を開け閉めするテクニックが流行っていたという声もあります。

 なお、当初のパワーウィンドウスイッチは現在のように、「押して開ける、引いて閉める」というタイプではなく、「スイッチの後側を押して開ける、前側を押して占める」というタイプでした。現在のようなタイプのスイッチは1985年に登場したマツダの6代目「ファミリア」で初採用されました。

ひと昔前まで、クルクルと手動で回すタイプのウインドウが主流だった(画像:ホンダ初代「シビック」)
ひと昔前まで、クルクルと手動で回すタイプのウインドウが主流だった(画像:ホンダ初代「シビック」)

 今や当たり前となっている快適装備たちを振り返ってみると、その起源がアメリカにあることが分かります。

 それだけアメリカ車は、快適性を優先する文化であることが表れているともいえるでしょう。

 しかしながら、アメリカ発祥の快適装備を進化させ、世界のスタンダードにする日本の自動車メーカーも、素晴らしいアイデア力と技術力を持っているといえます。

 今後はどんな快適装備が登場し、どんな形で進化していくのでしょうか。クルマの進化で楽しみな面のひとつとなるでしょう。

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