なぜ発生? ガソリンと灯油の混合トラブル! クルマへの影響はどれほどなのか
なぜ混ざってしまう?ユーザーが避ける手段はあるか
灯油とガソリンは、間違えないよう着色されていたりと工夫がなされていますが、それでも大きな違いは目で見て確認することが難しく、混入は避けられません。
また、灯油やガソリンに限らず、軽油にガソリンが混入したり、ガソリンに水が混入したりといった事故も複数発生しているようです。
石油輸送業界では、油種が混入してしまう事故はコンタミ事故と呼ばれています。
経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料部石油流通課が公表した「2019年度の燃料安定供給対策に関する調査」では、コンタミ事故の実例がいくつか報告されています。
例えば、2016年度では油槽所の油種を変更するために洗浄をおこなう際に、前に使用されていたガソリンがタンクに一部残っており、そのまま灯油を補充してしまい混油が発生し、灯油にガソリンが混入する事故が発生。
また、2018年度では地下タンクの腐食で穴が空き地下水が混入し、ガソリンに水が混入するといった事故が発生しました。
こうした事故の原因として、燃料を運ぶタンクローリーからの荷下ろし時のミス・不注意や、設備の老朽化や管理不備が挙げられます。
ユーザーがいくら気を付けていても、こういった事態はなかなか避けられないということが分かります。
では、少しでも石油製品の混入を防ぐために気をつけられることはあるのでしょうか。
ガソリンスタンドのスタッフは、次のように説明しています。
「我々のような普段からガソリンを扱う人間でも、混入していることに気がつくことは困難といえます。
また、給油ノズルを給油口に差し込んで給油する以上、色も臭いも分かりづらいので、見分けることはできないでしょう。
そのため、自身で給油する際には利用するガソリンを入れ間違えないことが一番かと思います。
また、実際にそういった石油製品が混入してしまった事態が発生した際には、店舗にてメールマガジンやSNSで発信をおこなっています。
何かあったときにも対応ができますので、よく利用する店舗などのSNSは登録をおすすめします」
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ガソリンと灯油などが混ざってしまう原因を見る限り、ユーザーが混入を察知する術はほとんどないため、万が一混入事故が起こっても適切に対処ができるように、情報感度をあげておく必要があります。
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