ぜひ復活してほしい! 惜しまれつつ消えたステーションワゴン5選

高性能なモデルと実用性バツグンなモデル

●スバル「エクシーガ」

高性能で優れたユーティリティながら生き残れなかった「エクシーガ」
高性能で優れたユーティリティながら生き残れなかった「エクシーガ」

 2008年に登場したスバル「エクシーガ」は、レガシィ ツーリングワゴンで培ったステーションワゴンのノウハウを生かし、3列シートで7人乗車の広い室内空間を実現したミニバンにカテゴライズされるモデルです。

 スバルはエクシーガを「7シーターパノラマツーリング」や「スバルらしい多人数乗り車」と表現するなど、あえてミニバンとはアピールしませんでした。

 実際、スタイルは一見すると背が高めのステーションワゴンという印象で、シャープなフロントフェイスと伸びやかなフォルムによって見た目からも走りの良さが感じられます。

 主要なコンポーネンツはレガシィ ツーリングワゴンと共有して開発され、発売当初はパワフルなターボと自然吸気の2リッター水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載し、駆動方式はFFとフルタイムAWDを設定。

 2009年には2.5リッター自然吸気エンジン搭載車を追加ラインナップするなど、ツアラーという面を強化しました。

 その後、SUV人気が上昇中だった2015年には、エクシーガの内外装にSUVの要素を取り入れた「エクシーガ クロスオーバー7」にバトンタッチされましたが2018年に生産を終了し、スバルの国内ラインナップから3列シート車が消滅しました。

 各メーカーともヒンジドアの3列シートミニバンはことごとく消えていきましたが、エクシーガを3列シートの高性能ステーションワゴンとして見ると、かなり魅力的な1台ではないでしょうか。

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●トヨタ「サクシード」

実用的で安価で走りも優れていた「サクシード」(画像はバンモデル)
実用的で安価で走りも優れていた「サクシード」(画像はバンモデル)

 現在、トヨタのステーションワゴンラインナップは、前述のカローラツーリングと、グレードを絞って継続販売されている「カローラフィールダー」、そして2021年3月をもって生産終了が決定している「プリウスα」があります。

 これら生粋の乗用モデルとは別に、かつてライトバンの「プロボックス/サクシード」にもステーションワゴンとして乗用モデルがラインナップされていました。

 2002年に誕生したプロボックス/サクシードは初代「ヴィッツ」のコンポーネンツを使って開発され、ライトバンとしての機能に特化したモデルです。

 プロボックスとサクシードはフロントフェイスとリアまわりのデザインが異なり、飾り気の無いプロボックスに対してサクシードはより洗練された印象で、シートなど内装の仕立てもサクシードが上位に位置していました。

 乗用モデルはプロボックス/サクシードともに設定されていましたが、プロボックスは5速MTが選べたのに対し、サクシードは4速ATのみです。

 2014年にプラットフォームを一新するビッグマイナーチェンジがおこなわれた際に、デザインの統一と乗用モデルが廃止され、2020年にはプロボックスに一本化されてサクシードは消滅。

 サクシード ワゴンは5ナンバーサイズの垢抜けたデザインの外観で、軽量な車体に荷物の積載能力もバツグン。さらに当時の価格も150万円(消費税8%込)からと安価に設定された優等生というべきステーションワゴンでした。

※ ※ ※

 冒頭にあるとおり新型レヴォーグの販売が好調で、2021年1月には4692台、2月には3677台を販売し、スバル車ではトップセラーです。

 また、2020年6月にはカローラツーリングに2リッターエンジンを搭載した限定車「カローラツーリング 2000リミテッド」が発売されると、すぐに完売する人気ぶりでした。

 絶対数は多くありませんが、欧州車ではボルボやBMWのステーションワゴンも高い人気をキープしています。

 ステーションワゴンの魅力は優れたユーティリティとドライビングプレジャーを両立していることですから、今後の復権も期待できますが、国内メーカーのラインナップが増えていない現状を考えるとまだまだ厳しい状況が続きそうです。

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1件のコメント

  1. 現行のボルボのステーションワゴンを見るたびに、このステージアを思い出してしまう。

    きっと私だけ。

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