ついに最終モデルか!? 3億3800万円のパガーニ「ウアイラR」は限定30台
スーパーカーとアートの融合を目指しているパガーニから、究極のサーキット専用モデル「ウアイラR」が誕生した。オラチオ・パガーニのこだわりが貫かれたポイントを解説する。
カスタマーがサーキットを楽しむためだけの究極モデル
イタリアのパガーニ・アウトモビリ社から、走る芸術品とも例えられる「ウアイラ」をベースとしたさらなるハイパフォーマンスモデル、「ウアイラR」が発表された。
ウアイラRは、「ゾンダ」ベースでも製作された「ゾンダR」と同様に、オンロードを走行できることは不可能なモデルだ。
またそのまま参加できるレース・カテゴリーも存在しない。いわゆる純粋にカスタマーがサーキット走行を楽しむことのみをコンセプトとする1台だ。
デザイナーであり、また同社を率いるオラチオ・パガーニによれば、ウアイラRは、次世代のパガーニ車に使用される先進技術を積極的に採り入れたモデルであるともいう。だとするとウアイラRは、ウアイラの最終進化型となるモデルであるのかもしれない。
いずれにせよ、そのパフォーマンスはこれまでのウアイラをはるかに上回り、またそのデザインもさらに魅力的になっている。さっそくその詳細を検証していくことにしよう。
ウアイラRの基本構造体となるのは、カーボンモノコックだ。CFRPとチタンからなるHP62G2、そしてHP62と呼ばれる炭素繊維強化プラスチックから成型された強固なカーボン・チタニウム製で、その前後にはこれも軽量なクロームモリブデン鋼で成型されたサブフレームが連結される。
パワーユニット一式は、このサブフレーム上に搭載されるが、エンジンに組み合わされる6速ノーシンクロのシーケンシャルギアボックスも、サスペンションを接合するなど、構造体の一部として機能しているのが大きな特徴となっている。
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