21世紀に登場したのにシンプル過ぎ? いろいろな理由で簡素な車3選
割り切り方が日本車ではありえない輸入コンパクトカーとは!?
●ルノー「トゥインゴ S」
1993年に、ルノーのエントリーモデルとして初代「トゥインゴ」が誕生。1995年から日本にも正規輸入が始まると、低価格で個性的なデザインからヒットしました。
現行モデルは2014年に登場した3代目で、スマート「フォーフォー」の兄弟車として開発され、エンジンをリアに搭載するRRの4シーター5ドアハッチバックとなっています。
かつて装備と価格のバランスに優れた「トゥインゴ ZEN」がラインナップされていましたが廃止され、2020年2月に新たなベーシックグレードとして「トゥインゴ S」が発売されました。
ボディサイズは全長3645mm×全幅1650mm×全高1545mmとコンパクトで、車重も950kgと軽量です。また、RRの特徴を生かしてフロントタイヤの切れ角が大きくなっており、最小回転半径は4.3mを実現するなど、日本の道路事情にもマッチしています。
エンジンは最高出力73馬力の1リッター直列3気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTのみとされ、アンダーパワーながらも軽量な車体とMTを駆使することで、思いの外キビキビと走らせられます。
装備は比較的充実しており、ひととおりの快適装備以外にも、クルーズコントロール、サイドエアバッグ、ディスプレイオーディオなどを標準装備。
一方で、リアサイドウインドウは下がらず、5cmほど横に開くチルト式とするなどシンプルな設計です。
こうした手法は欧州のAセグメントモデルでは珍しくなく、フォルクスワーゲン「up!」も同様で、フィアット「パンダ」もリアにパワーウインドウを装備せずに手動とするなど、日本の軽自動車とは設計思想が異なっているのが欧州流といえます。
トゥインゴ Sの価格(消費税込)は181万5000円で、現行モデルの海外ブランド車では100万円台で手に入る唯一のMT車です。
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最後に紹介したトゥインゴはほかにもユニークな設計を採用しており、ウオッシャー液の補充をおこなう際にはボンネットを外す必要があります。
そもそもフロント部分には収納スペースが無く、ウオッシャー液のタンク以外にブレーキフルードのタンク(マスターシリンダー)や冷却水のタンク、バッテリーなど収まっているだけです。
おそらく、点検以外に開ける機会が無いことからこうした機構を採用したと思われますが、やはり日本車では考えられない設計思想だといえるのではないでしょうか。
ちなみにボンネットの材質は樹脂なので軽く、慣れてしまえば外すのは難しくありませんが、ボディを傷つけそうなのが心配です。
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