マツダSUVに異変? 販売好調「CX-30」失速で苦戦続いた「CX-3」と「CX-8」が好調に?
最近のSUVブームもあり、マツダは国内SUVのラインナップを増やしています。なかでも、販売好調なのが丁度いいサイズとされる「CX-30」ですが、2月の販売台数では1番小さな「CX-3」や1番大きな「CX-8」が好調でした。マツダのSUVラインナップに何があったのでしょうか。
高級感がウリのCX-8、使いやすいCX-3、丁度いいCX-30、異なるマツダSUV
2021年2月の登録車販売台数ランキングで、2019年の発売以来マツダのSUVでトップクラスの販売を誇っていた「CX-30」が失速し、代わりに「CX-3」と「CX-8」が数字を伸ばしました。
なぜ、ここにきてマツダの元祖コンパクトSUVと、最上級SUVが好調なのでしょうか。
2019年の発売以来マツダのSUVでトップクラスの販売を誇っていたCX-30ですが、日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した2021年2月の普通車の新車販売台数ランキングではマツダ車では「いつもと違う」ランキングとなりました。
それは、これまで好調であったCX-30が前年比54.4%と失速。一方で、CX-3は前年比267.6%、CX-8は前年比167.7%と大きく販売を伸ばしています。
この数値の変化には、どういった理由があるのでしょうか。
これまで好調だったCX-30は、2019年10月マツダの新世代商品群で「マツダ3」に続いて登場しました。
2020年12月には一部改良がおこなわれ、新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X(イー・スカイアクティブ エックス)」とクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」搭載車の、エンジンとトランスミッションの制御技術をアップデート。
CX-3以上CX-5以下という「丁度いい」サイズ感も相まって、登場後すぐにヒット。
登録車販売台数では、2019年年間では10月24日発売ながら9068台を販売しています。
その後、2020年年間では2万7006台を販売し全体27位、SUVでは8位、マツダ車では「マツダ2」に続いて2番目に多い販売を記録。
一方、2021年2月に好調だったCX-3は、2015年に現行モデルが発売。CX-8は2017年に発売されています。
CX-3は、全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmと、今流行りのコンパクトなSUV。
CX-8は、全長4900mm×全幅1840mm×1730mmで、国内のマツダ車でもっとも大きく、3列シートを搭載するモデルです。
では、なぜマツダのSUVラインナップで「丁度いい」が人気で、最近改良がおこなわれたばかりのCX-30が失速し、1番小さなCX-3と、1番大きなCX-8が好調なのでしょうか。
現在のマツダSUVの販売状況について、首都圏のマツダ販売店スタッフは次のように話します。
「これまで、都心ではコンパクトなCX-3やCX-30は好調でしたが、最近はCX-8も順調に売れています。
とくに、1月から2月に好調だったのは、12月にマイナーチェンジがおこなわれた影響が大きいのではないでしょうか。
最上級の『Exclusive Mode』は、内外装ともに高級感がアップしたほか、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートや、ワイヤレスチャージャーが設定され、利便性も向上しています。
新型コロナ禍ではクルマ移動が増えているので、『家族で乗れるちょっと良いクルマ』の需要は高まっており、CX-8の最上級グレードはまさにピッタリなモデルです。
また、クルマ移動の増加という点で、若い世代にはコンパクトなCX-3が人気です。
CX-30も決して悪くない売れ行きですが、新型コロナ禍においては1番大きいか1番小さいかという、やや『極端な』需要が伸びているので、やや失速したのかもしれません」
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2020年12月におこなわれたCX-8の一部改良では、エクステリアではフロントグリルの形状が変更されたほか、新色「プラチナクォーツメタリック」が設定されています。
さらに、インテリアでは、シートにサイドキルティングを施し、ソフトな質感を際立たせるモダンな印象となりました。
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