鬼滅超えの勢い!シン・エヴァ劇場版にスズキ車が登場? 劇中車に採用された意図を考察
シン・エヴァにはジムニー専門ショップも協力?
「四駆=レジャーユース」というイメージの定着に成功したSJ30型。550cc2サイクルエンジンを搭載していましたが、輸出用には1リッター直列4気筒エンジンを載せたSJ40がありました。
そもそも2代目ジムニーは、当初から輸出を主眼としており、軽自動車版にも1リッター用の駆動系が流用されていました。その後、国内の要望もあって、SJ40もSJ30と日本で併売となります。
しかしちょうどその頃、国内で2サイクル軽自動車の事故が大きな問題となり、1984年にスズキ軽自動車初のEPI(電子制御燃料噴射装置)を使った550cc4サイクルエンジン搭載のJA71型を登場させます(SJ40は1.3リッターに排気量アップし、JA51型に)。
基本的にはSJ30型のデザインを踏襲していましたが、派手なグラフィックやグリルに埋め込まれたフォグランプ、パノラミックルーフという新しいボディバリエーションの追加などをおこない、さらに若年層や女性ユーザーに広く浸透していきました。
モデル末期はライトクロカン(SUV)の攻勢に押され、売り上げは低迷しましたが、希代の名車として今も多くのファンが存在します。
とくに、最終モデルであるJA12/22型は、ここ1年ほどの間に中古車価格が高騰し、ちょっとしたブームとなっているのもおもしろいトピックです。
ちなみに2代目のジムニーの意匠は、現行型のJB64/74型の内外装にも活かされており、往年のファンを喜ばせました。
一時はユーザーの価値観の変化でユーザーから遠ざけられた2代目ジムニーですが、まだ時代が一巡して、改めてその素晴らしさが再評価されています。
ちなみに、劇中ではSJ30型のリアルな走りが再現されていますが、これに協力したのは神奈川県にある某老舗ジムニーショップ。
2012年にスタッフが訪れて、同社会長が所有していたSJ30型を実際に走らせて、念入りに撮影していったのだとか。
それがどこのショップなのかは、作品のエンドロールを見るまで楽しみにしていてください。
なお劇中に登場するSJ30型ジムニーには、作品設定に合わせて、ある改造がされています。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
我が家には父の所有したSJ30や、私が学生の頃バイトで買った中古のJA51がありました。ところで、某宇宙刑事さんの活動に使われたのはSJ40では?
アピオ所有の車の写真を使っておいて、他のショップだったら失礼だよね。
某ショップと隠す意味が分からん。