トヨタ「クラウン」がローライダー化!? スゴ技ペイントが度肝を抜くカスタムモデルとは
トヨタを代表する高級セダンとなる「クラウン」。今回、3代目モデルをローライダー仕様に仕立てたカスタムカーがお披露目されました!
国産高級セダン「クラウン」がなぜローライダーに?
トヨタ「クラウン」は、初代モデルが1955年に登場。現行モデルとなる15代目は2018年から発売されています。
長い歴史を誇るクラウンは、国産高級セダンを代表するモデルとして語られることが多いです。
しかし、とある自動車専門学校の生徒達は3代目クラウンを、アメリカンなローライダー仕様に仕立てたといいます。
3代目クラウン(トヨペット・クラウン)は、1967年9月に発売されました。
当時は、1964年の東京オリンピックを経て、1965年から1970年まで続く空前の好景気の真っ只中です。
1967年の日本は、英国女優・ツィッギーが来日したことでミニスカートがブームになったほか、不朽の名作である「ルパン三世」や「あしたのジョー」が連載を開始するなど、さまざまなカルチャーが生まれた年でもあります。
自動車産業では、トヨタ「2000GT」「ハイエース(55型/56型)」、ホンダ「N360」、マツダ「コスモスポーツ」が相次いで登場しました。
そんななか発売された3代目クラウンは、当時のカタログに「乗用車のスタイルといえば米国美や欧州美を追う傾向に対して日本の美を世界にとうスタイルです」と記載されるなど、国産高級セダンとしての意識の高さが伺えます。
また、デザイン面では低く長いシルエットや曲面ガラスを採用。さらに、「ペリメーターフレーム」というフレーム構造を日本初採用したことで、広く明るい車内を実現しました。
そんな3代目クラウンをローライダー仕様にカスタムしたのは、NATSこと日本自動車大学校で、ベースとなったのは1969年式のモデルです。
制作コンセプトはNATSによると、「『いつかはローライダー…』1969年式クラウンをベースにシャシからボディ、インテリアに至るまで手を加えたハイクオリティなローライダークラウン」を目指したといいます。
ローライダークラウンについて、制作した学生達は次のように説明しています。
「担任の先生が所有していたMS50クラウンをベースにして、カスタムしました。
コンセプトは日本車をベースにローライダーを制作したくて、クラウンがフレーム車だったので、それを活かしてカスタムしました。
とくに、大変だったのはペイントです。縦縞の模様はひとつひとつマスキングしているので、間違った部分などの修正を含めてラメ、シルバーなどの色分けに時間が掛かりました。
とくに、真上から見ると、ダッシュボード、ルーフ、トランクが繋がった模様になっているので、その出来栄えを確認して欲しいです。
ほかにも、エンジンの下側やオイルパンなどありとあらゆるとこがペイントされています」
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このローライダークラウンは、完成後に車検を取得するといい、公道走行が可能になった際には、ローライダーの本場ともいえる横浜に出向いてほしいものです。
もったいない…