まるで新型モデル? 世界に1台の「S35Z」が誕生! 日産愛が詰まったフェアレディZとは

日産が世界に誇るスポーツカー「フェアレディZ」。歴代モデルそれぞれにファンが多いですが、なかでもフェアレディZに対する想いが詰まった「S35Z」がお披露目されました。

これは、S30? 次期型Z?

 日産は、2020年9月16日に次期型「フェアレディZ(プロトタイプ)」を世界初公開。しかし、2021年3月時点では発売時期やスペック、価格などは明らかにされていません。
 
 一方で新たな「フェアレディZ(S35Z)」(以下、S35Z)というモデルがお披露目されました。

学生達のフェアレディZに対する想いが詰まった「NATS S35Z」
学生達のフェアレディZに対する想いが詰まった「NATS S35Z」

 日産がお披露目したプロトタイプ(以下、Z プロト)は、実際に市販される次期型フェアレディZとほぼ変わらない内外装デザインだといいます。

 なお、公開されている情報によると、パワートレインはV型6気筒ツインターボエンジンとマニュアルトランスミッションを搭載。ボディサイズが全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mm、タイヤサイズは前255/40R19、後285/35R19です。

 一方でS35Zは、自動車専門学校のNATSこと日本自動車大学校の学生が「東京オートサロン2021」向けに制作したモデルです。

 本来であれば、東京オートサロン2021のNATSブースに展示される予定でしたが、同イベントのリアル開催が新型コロナ禍の影響により中止されたことで、お披露目の機会を失っていたといいます。

 制作されたS35Zは、5代目となるZ33型をベースにホイールベースを400mm延長することで、初代を彷彿とさせるロングノーズ・ショートデッキを実現しました。

 S35Zを制作した学生は次のように話しています。

――S35Zについて教えて下さい。

 このクルマはZ33型をベースに初代フェアレディZ(S30型)に新しいイメージを持たせるべく、Zプロトのような形を目指して作りました。

 1番苦労したのが、ホイールベースを延長した部分です。延長するにあたって色々な所に補強を入れなくてはならず、溶接などが大変で、延長した前側はZ34型のものを流用しています。

 前後バンパー部分には、Z33型の純正部品を使いつつ、プラスして「ノート ニスモ」のバンパーをFRPで合体させて仕上げました。

 ランプ類は、ヘッドライトは汎用品の丸型を使い、ライトを覆う部分はS30型のGノーズ用を短くしています。テールランプは、S30型のレプリカ品として売っているものです。

 また、ボディカラーはZプロトをイメージして、過去にトヨタ「マークX」の特別仕様車に設定されていた「アウェイクンイエロー」を使っています。

※ ※ ※

 今回のS35Zは、S30、Z33、Z34、そして次期型Zに繋げるフェアレディZへの想いが詰まった1台だといえます。

日産・フェアレディZ のカタログ情報を見る

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Writer: くるまのニュース編集部

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