災害にどう備える? 政府などが「満タン&灯油プラス1缶運動」を推奨! 運転時には慌てないことが大切

東日本大震災は、2011年3月11日14時46分頃に発生しました。2021年はそれから10年経ちましたが、日本では地震、台風、大雨水害など多様な災害が多発しています。そんななかで、石油関連団体や政府などは「満タン&灯油プラス1缶運動」とは、どのようなものなのでしょうか。

災害に備えて「満タン&灯油プラス1缶」を

 2011年3月11日の東日本大震災から、2021年3月11日で丸10年が経過しました。
 
 地震はいつどこで起きるかわかりませんが、災害に備えた動きとして石油関連団体や政府などは「満タン&灯油プラス1缶運動」を提案しています。

石油関連団体や政府などは「満タン&灯油プラス1缶運動」を提案。どのような運動なのか
石油関連団体や政府などは「満タン&灯油プラス1缶運動」を提案。どのような運動なのか

 平常時ではガソリンがなくなることはありませんが、大規模な災害などが発生した際は、ガソリンを求める人が殺到するため、状況によっては供給が追いつかない場合もあります。

 記憶に新しいのは、2019年9月に房総半島を襲った台風15号による災害で、被害の大きかった千葉県内を中心に、ガソリンスタンドにはガソリンを求めるクルマの列ができました。

 その際、東京都内ではおおむね通常通りの給油ができたにもかかわらず、数十キロしか離れていない千葉県内ではガソリンが入手しにくい状態が数日間にわたって続きました。

 災害時にガソリンを求める列ができた理由について、全国石油業共済協同組合連合会(以下:全石連)の担当者は以下のように話します。

「交通事情が悪化したため、各店舗にガソリンなどを補給するタンクローリーの配車が間に合わなかったことが要因のひとつといえます。

 幸い、ガソリンを製造する製油所に大きな被害はなかったため、供給量に問題はありませんでしたが、被災地やその周辺の店舗では給油の順番を待つ車列ができました」

※ ※ ※

 また、2011年東日本大震災の際は、製油所にも被害が及び、ガソリンなどの供給にも問題が生じました。

 こうした災害時には、ガソリン供給への不安から安心を得るために給油しようとする人が増えるため、混雑に拍車をかけます。

 全石連によると、「地震や台風などの災害で車の燃料、灯油の入手に困ったことがありますか」というアンケートを実施した際、65%の人が「災害時に燃料の入手に困った」と回答しているといいます。

 こういった状況を避けるために、全石連などでは前述の「満タン&灯油プラス1缶運動」の提案を進めています。

 満タン&灯油プラス1缶運動とは、平時から災害発生時の“安心”のために、クルマの燃料メーターが半分程度になったら満タンを心がける、暖房用の灯油は1缶余分に買い置くことを心がけるというものです。

 最近では、新型コロナウィルスによる感染症への心配から、災害時に混雑する避難所ではなく自動車のなかへ避難するというケースも予想されます。

 その場合も、燃料メーターの表示に余裕がれば不安がひとつ減ることになるので、こまめな給油を心がけたいものです。

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2件のコメント

  1. ”明日、大災害が起こります”と判っていればまだしも、いつ起こるか分からないから、少し動かしただけでも毎日給油しろとでも?
    浮世離れした運動だわな。

  2. 満タンの他に灯油缶にガソリン詰めて木造住宅内に置いておけばいいのですね。

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