なぜスペアタイヤ減少? パンクは修理キットで対処出来るのか
簡単そうなパンク修理キットだけど…かえって被害大の可能性も?
パンク修理キットは、不慣れな人が使って処置をおこなうと状態が悪化することがあるといいます。
JAFによると、タイヤ関連での救援依頼はここ近年増加しており、2019年4月から2020年3月までの期間で、タイヤのパンクでの出動件数は41万2165件。そのうち四輪車での救援依頼出動は38万6056件となっています。
また、パンク修理キットは4mm以上の刺し傷や、タイヤサイドの傷に対応していないほか、パンク修理剤は一度開封してしまうと繰り返し使うことができません。
このように使用条件が非常に限られており、使用する際はあくまで整備工場までの移動を可能にする応急処置用のキットとなっているため、万能なキットとはいえないようです。
クルマがパンクした際の対応について、ロードサービスのスタッフは以下のように話します。
「パンク修理キットは、最近のスペアタイヤが無いモデルに搭載されていることが多いですが、使用条件が限られるためパンクしても使用できない場合もあります。
また、パンク修理剤を使用する際はロードサービスの人にお願いすることをおすすめします。
理由として、パンク修理剤を使ったことがない人の処置を見ると、高確率で失敗していることが多く、パンク修理剤で解決する程度の傷であっても、使い方を間違えると無駄にしてしまうことになるからです。
パンク修理剤で解決するものかどうかを見極めるためにも、ご自身で作業をされることはおすすめしません」
また、スペアタイヤを搭載しているクルマでも油断は禁物だといいます。
「クルマにスペアタイヤを積んでいるからといっても、スペアタイヤに空気が入っておらず、いざ緊急事態に付け変えようとしても、使えないパターンもあります。
基本的に、装着しているタイヤの空気圧は月1回の点検を推奨しているため、スペアタイヤもその際に確認することで、万が一に備えることが可能です」
※ ※ ※
パンク修理キットは万が一の際の応急処置として搭載されていますが、不慣れな人では即座に扱えるものではないようです。
そのため、自分のクルマには何が搭載され、どのような作業手順が必要なのかを事前に知っておくことで、いざという場合にも焦ることなく使えるようになります。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。