荷室が広い高級セダンが最適!? ゴルフ好きが車に求める5つの条件とは
見栄えも大事! ゴルフにふさわしいクルマとは?
●運転が楽なこと
快適さに近い条件となりますが、運転そのものが楽なこともゴルフに行くときのクルマとしては大切なことです。
そもそも「運転が楽」というのはどういうことなのでしょうか。
「やはりコーナリングがいいクルマ、意のままに走ってくれるクルマは運転していてストレスがなくて良いですね」(40代・男性)
「パワーがないのは疲れます。ちょっと踏んで加速してくれると気持ちの面でも楽です」(50代・男性)
人によって「運転が楽」の定義はさまざまですが、ハンドリング重視派もいれば、動力性能重視派も少なくありません。
ゴルフバッグ4つ積むことを諦めれば、日産「GT-R」などのスポーツカーはハンドリング、パワー、引き締まった乗り心地にシートの良さと高得点なのですが、総合的に考えるとお勧めは同じ日産の「スカイライン」あたりでしょう。
スカイラインは走行性能に加え、運転支援機能が充実していることも大きなポイントです。ハイブリッド車にはハンズフリー走行が可能な「プロパイロット2.0」が備わり、高速道路の運転をずいぶん楽にしてくれます。
●見栄えが良いこと
ゴルフが紳士淑女のスポーツとされていることに加え、高額な会員制コースの存在や道具代、プレー料金など決して安価ではなく、プレーヤーには富裕層が多いとされています。
実際、ゴルフ場の駐車場で高級車が多いのは事実です。
もちろんそうした理由も少なからずありますが、道具や人を運ぶのにそれなりに大きいサイズのクルマが必要なため、必然的に車格も上がっているという面もあるでしょう。
近年は実用的なミニバンやSUVも増えきていますが、それでもちょっと良いクルマでゴルフ場に乗り付けたいと思う気持ちも分かります。
「練習場でも高級車が多いので、あまり見劣りするクルマは避けたいです。本当は輸入車が欲しいのですが、トランクの広さでトヨタ『クラウンマジェスタ』に乗っています」と、トヨタの高級車を選んだ理由を教えてくれたゴルフ好き(50代・男性)もいました。
レクサスやトヨタの大型セダンは、どのクルマもトランクにゴルフバッグ4つが収まりますが、輸入車は車格的には同等以上でもホイールハウスの張り出しが邪魔をして3つが限界のクルマが大半を占めているのは意外な盲点だといえます。
ちなみに、ゴルフプレイヤーに人気の高いメルセデス・ベンツ「Eクラス」は4つ載せられますが、ライバルとなるBMW「5シリーズ」は3つが限界のようです。
●エコであること
世の中がますますエコロジー&エコノミーの方向にむかう一方で、ゴルフ場開発は環境破壊をしているといわれることがあります。
実際には厳しい規制に従いながら工事をおこなっているため環境への影響は最小限とされていますが、それでもゴルフ嫌いの人から白い眼を向けられることはゼロとはいいきれません。
そうしたことからか、「少しでも環境への負荷の少ないクルマがいいです」(30代・男性)という声も少なからずあがっています。
もっとも、「長距離を走るので燃費が良い方が安く済むほうがいいっていう部分もあります(同上)」と、そういう意味でも環境に優しいクルマが求められているようです。
エコなクルマといえばハイブリッド車や電気自動車が候補にあがりますが、大きなバッテリーが必要なためトランクが狭い傾向にあります。
トヨタが誇るハイブリッドモデル「プリウス」も燃料電池車「MIRAI」もゴルフバッグは3つまでで、日産のピュアEV「リーフ」は後席を倒さなければ2つがやっとという広さになっています。
そこでお勧めしたいのが、「ゴルフバッグを4つ積めること」を開発目標のひとつにしていたというトヨタ「プリウスα」と、ハイブリッドながら519リットル(VDA方式)ものトランク容量を確保したホンダ「インサイト」です。
さまざまなハイブリッドモデルが販売されるなか両車はその代表的な存在といえ、ゴルフ嫌い派も納得のクリーンなイメージのクルマなのではないでしょうか。
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ゴルファーの高齢化が進むとともに新規参入者が少なく、ゴルフ人口は先細りの傾向にありました。ゴルフ産業は行く末が心配されていましたが、新型コロナウィルスの流行がプラスに働き、ゴルフに入門する若者が増えているそうです。
これまでゴルフ人気は団塊の世代がけん引してきたこともあり、ゴルフ場や練習場で見かけるクルマも同世代の好みが強く表れていましたが、若者が参入することで駐車場に停まっているクルマのラインナップも大きく変わるのではないでしょうか。
湾岸大黒とかに長時間駐車前提で乗り合わせるゴルファーって、まだいるのかな?