必ずセルフ式GSで触る「静電気除去パッド」 じつは1社だけが製造していた 会社名入れない訳は

日本の全ガソリンスタンド(2万9637店)のうち、いまや34.8%を占めるまでに増加したセルフ式ガソリンスタンドですが、どの店舗にもある「静電気除去パッド」を製造しているのは1社のみで、ほかのガソリン計量機メーカーにも供給しているといいます。さらに静電気除去パッドに会社名は入れていないというのですが、いったいなぜなのでしょうか。

セルフ式ガソリンスタンドの比率は34.8%にのぼる

 セルフ式ガソリンスタンドは、日本では1998年に認可されて以降普及し、いまではおよそ3軒に1軒がセルフ式といわれています。そんななか、セルフ式ガソリンスタンドでは欠かせない静電気除去パッドは株式会社タツノ(以下、タツノ)1社だけが製造しているというのですが、いったいどんな理由があるのでしょうか。

セルフ式ガソリンスタンドに設置される静電気除去パッド
セルフ式ガソリンスタンドに設置される静電気除去パッド

 静電気除去パッドは、セルフ式ガソリンスタンドの給油機のノズルのそばに貼り付けられているもので、ユーザーには給油口を開ける前に触れるよう案内されます。

 どのセルフ式ガソリンスタンドでも見かける静電気除去パッドについて、タツノの広報担当者に聞いたところ「現在セルフ式ガソリンスタンドに設置される静電気除去パッドは弊社が製造しています。ガソリン計量機を製造するメーカーはほかにもありますが、弊社が供給しています」と説明します。

 なぜ、他メーカーのガソリン計量機の場合でもタツノ製の静電気除去パッドが採用されているのかを聞いたところ、「ユーザーがどのガソリンスタンドに立ち寄っても、静電気除去パッドがどれなのか分かるようにするためです。メーカーとして主導した訳ではなく、安全面の観点から石油業界としてそのように取り組んでいます」と回答。

 そのため、あえてPRする必要が無いことから「静電気除去パッドに弊社の名前は入っておらず“無印”で製造しています」(タツノ広報担当者)とのことです。

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 前述のように、日本エネルギー経済研究所石油情報センターによると2020年3月末時点で全国の全ガソリンスタンド2万9637店のうち、セルフ式ガソリンスタンドは1万320店と34.8%を占めています(セルフ化率は前年同期比1.2ポイント上昇)。

 セルフ式ガソリンスタンドの比率がもっとも高い都道府県は52.3%となった神奈川県で、もっとも比率が低い山梨県でも20.4%を記録するなど、セルフ式ガソリンスタンドを避けてカーライフを送るのは徐々に困難になりつつあるといえるでしょう。

 前出のタツノの広報担当者は、セルフ式ガソリンスタンドを安全に使うためのルールとして、下記のポイントを挙げています。

「セルフ式ガソリンスタンドを利用する際は火気厳禁を徹底するほか、静電気除去パッドを利用した静電気対策をお願いします。給油中はエンジンを停止し、クルマの窓やドアは閉めてください。

 給油作業する際には、子どもが近づかないように注意しましょう。給油が自動停止したら継ぎ足し給油はしないようにするほか、キャップの置き忘れに注意いただければと思います。

 またガソリン携行缶について、セルフ式ガソリンスタンドでは自らガソリン携行缶に燃料を入れる行為は禁止されているので、ご注意ください」

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 また、セルフ式に不慣れな人がやりかねないのが、油種の間違いです。とくにディーゼル車にガソリンを入れたり、逆にガソリン車に軽油を入れてしまうと、走行中にエンジンが停止したり、エンジン部品の破損にも繋がり、大変危険です。

 給油前に油種の確認を、確実におこないましょう。

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