4億4000万の25台限定ゴードン・マレー「T.50s ニキ・ラウダ」の全貌が明らかになった!

25台限定の「T.50s ニキ・ラウダ」は4億円オーバー

 リアミッドシップに搭載されるエンジンは、コスワースの設計によるT.50の3.9リッターV型12気筒を再設計したもので、最高出力はストリートモデルの663psから711ps/11500rpmにまで引き上げられた(RAM誘導エアボックスによって実際には725psを発揮する)。

 レブリミットは1万2100rpmに設定され、最大トルクは485Nm/9000rpmとなる。相当な高回転型エンジンであることは、このスペックからも十分に予想できるだろう。

 組み合わせられるトランスミッションはXtrac IGS 6速シフトギアボックスだ。ギアにも軽量化が図られており、Xtracの取り組みによって、総重量で5kgが削減されたという。このような地道な作業により実現した車重は852kg。まさに驚異的な数字だ。

車両重量はたったの852kgで、700ps以上のパワーを持つゴードン・マレー「T.50s ニキ・ラウダ」
車両重量はたったの852kgで、700ps以上のパワーを持つゴードン・マレー「T.50s ニキ・ラウダ」

 T.50s ニキ・ラウダの核となるのは、もちろんCFRP製のモノコックタブだ。軽量化と構造剛性は最適化され、ハニカムアルミニウムコアにカーボンファイバーを巻きつけた高度な部分結合技術を使用して成型されている。もちろんこれは乗員の安全性にも大きく影響する構造でもある。

 前後のサスペンションは、サーキット走行のために、さらにセッティングが見直された。車高はフロントで87mm、リアで116mmローダウンされ、トラックスピードパッケージのひとつとして、カスタマーは理想的なセットアップをシャシとエアロダイナミクスの両面から、ゴードン・マレー・オートオーティブ社のスタッフと探り出すことができる。

 ステアリング比も同様に修正され、前後のホイールは各輪6kg以下のマグネシウム製18インチを採用。フロントは250mm幅、リアは300mm幅のレーシングスリックタイヤが装着されるが、もちろんウエットオプションも用意される。

 サーキット仕様のために、何百ものパーツが新設計されたT.50s ニキ・ラウダの生産は、100台のT.50が終了した後、25台の限定でおこなわれる予定だ。車両価格はすでに発表されていたとおり、310万ポンド(邦貨換算約4億4000万円)である。

 元ブラハムのチームメイト、ニキ・ラウダとの友情は、今もなおゴードン・マレーの情熱を動かす原動力となっているのだ。

●Gordon Murray T.50s Niki Lauda
ゴードン・マレー T.50s ニキ・ラウダ
・車両価格:310万ポンド(邦貨換算約4億4000万円)
・全長:4416mm
・全幅:1917mm
・全高:1179mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:852kg
・エンジン形式:V型12気筒
・排気量:3994cc
・エンジン配置:リアミッドシップ縦置き
・駆動方式:後輪駆動
・変速機:6速IGSパドルシフト
・最高出力:711ps/11500rpm(725ps with RAMインダクション)
・最大トルク:485Nm/9000rpm
・燃料タンク容量:50リッター
・サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式、(後)ダブルウィッシュボーン式
・ブレーキ:(前)6ピストン、Φ370mmベンチレーテッド・カーボンディスク、(後)4ピストン、Φ340mmベンチレーテッド・カーボンディスク
・ホイール:(前)10.0Jx18、(後)12.0Jx18

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