思い届いた? SA/PAで「応援企画」も登場! 時短営業でトラック運転手が困る「食事問題」の現状は
首都圏の二大SA「海老名VS蓮田」を比較してみると…
では、現在の状況はどうなっているのでしょうか。
2021年2月8日以降、東京や大阪など10の都府県は3月7日まで1か月延長する方針を示し、飲食店の原則午後8時までの営業時間短縮もそのまま継続されています。
ほぼすべてのSA/PAで営業時間は相変わらず、午後8時までの営業となっています。
しかし、全国SA/PAの営業時間は一律ではありません。各店舗の営業時間を調べていくと、高速道路会社によっても、また同じSA/PAの上りと下りでも開店時間に違いがあることがわかりました。
東京までの距離がほぼ同じ(約50キロ)で施設の規模も同様となるふたつのサービスエリア、東名高速道路の海老名SA(EXPASA海老名)と東北自動車道の蓮田SA(パサール蓮田)を同じ「下り線」で比較してみました。
海老名と蓮田のフードコート内にある4つの飲食店の営業終了時間は同じですが、海老名は朝5時オープンですが蓮田は朝7時オープンとなっています。
朝5時と朝7時では2時間の違いではありますが、時間勝負の長距離トラックドライバーにとってこの2時間は大きな違いがあるようです。
なお、同施設ではテイクアウト専門の店舗はほとんどが21時もしくは22時までの営業となっています。
さらにトラックドライバーに人気の神奈川県鮎沢PA(上り)のフードコートも朝5時から営業しており、愛知県赤塚PA(上り)、同じく美合PA(下り)の吉野家は20時から5時の間もテイクアウトで利用可能です。
なお、時短営業しているSA/PAのフードコートにおいては、店舗の営業はしていなくてもテーブルや椅子、無料のお湯やお茶、電子レンジの利用などのほとんどが24時間利用できるのことです。
さらに、海老名(下り)には2月11日から「ドライバー様応援企画」と題して、キッチンカーが登場しています。
キッチンカーは下りだけですが、上りでは成城石井と東西逸品こみちにおいては24時間営業で多種多様な店内調理のお弁当を販売しています。
いずれも購入したお弁当などは電子レンジで温めて、フードコート内のテーブルで食べることができます。
「こういう形でNEXCO中日本が動いてくれたことは、とても嬉しいことです。
3月に緊急事態宣言が解除されたとしても、またその後、再度規制がかかる可能性はあると思います。
そのときに今回の経験を生かしてくれたら、こちらとしても助かります。これだけでもうれしいドライバーは多いでしょう。ある意味私たちの思いが届いたのかなと思います。
また、NEXCO中日本管内のSA/PAは早朝から営業している店舗もありますが、朝早くに家を出て、家で朝食が取れないドライバーさんや、朝ごはんをSA/PAで取るドライバーさんにも助かります」(伊藤氏)
なお、とくに記載はなくても、時短営業となっているSA/PAではコンビニに入荷するお弁当の数を増やしたり、カレーや麺類など温かいお弁当を増やしたり、コンビニがない場所では深夜もお弁当を販売するなどの対策を講じているようです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
赤ちゃんは鸛、物流はサンタだからなw
物流が逝っても解らね〜よ