ホンダ新型「ヴェゼル」のご先祖はとってもユニーク? ホンダの珍SUV3選
「ヴェゼル」のご先祖はクロスオーバーSUVの先駆けだった!?
●ホンダ「HR-V」
ホンダは初代CR-Vの大ヒットを受け、さらなるSUVラインナップの拡充を図りました。そこで、コンパクトカーの「ロゴ」のプラットフォームをベースに、クロスオーバーSUVの「HR-V」を1998年に発売。
CR-Vはクロカン車をイメージさせるデザインでしたが、HR-Vはコンパクトなステーションワゴンタイプの3ドアボディを採用し、外観は伸びやかなサイドビューで乗用車に近いスタイリッシュなフォルムとなっています。
搭載されたエンジンは最高出力125馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒SOHC VTECと、105馬力のスタンダードな1.6リッターSOHCの2種類の仕様を設定。駆動方式はスタンバイ式のフルタイム4WDと、2WDがラインナップされました。
発売当時、斬新なスタイルで話題となったHR-Vでしたが、3ドアのみだったことは大きなマイナスポイントで、価格は129万8000円(消費税抜)からと安価でしたが、CR-Vほどの人気は獲得できませんでした。
そこで、1999年には使い勝手の良い5ドアが追加され、2001年にはVTECエンジンの2WDモデルを追加するなど、バリエーションを拡充。
しかし、RV人気は下火になり、ホンダの主力SUVはグローバルで展開するCR-Vだったことから、HR-Vは2003年に3ドアの販売を終了し、2005年には5ドアも生産を終了。後継車は無く一代限りでHR-Vは消滅しました。
その後、実質的な後継車として2013年に初代ヴェゼルを発売し、好調なセールスを記録。なお、現在も海外ではヴェゼルはHR-Vの名で販売されています。
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新型ヴェゼルはコンパクトSUVにカテゴライズされますが、日本だけでなく欧州やアジア圏でも同クラスは高い人気を誇っています。
一方、これだけ数多くのSUVが販売されると、ユーザーも選択肢が多すぎて迷ってしまいそうです。そのため、各メーカーとも独自の特色を出そうとしていますが、突出した個性を主張するのは難しい状況が続いています。
おそらくSUVは一過性のブームではなく、今後は世界的にもスタンダードなモデルとなっていくと予想できますから、生き残りをかけた開発合戦はますますヒートアップしていくのではないでしょうか。
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