国産車よりお買い得!? 欧州ベストセラーSUV ルノー新型「キャプチャー」の走りはどう?

ひとクラス上の余裕あるパワー 先進運転支援装備も充実

 走りも大きく向上している。

 1.3リッター直列4気筒直噴ターボは、車両重量が100kgほど重くなったことへの対応として、最高出力154ps・最大トルク270Nmと、新型ルーテシアの131ps・240Nmよりも出力・トルクともに向上しているが、体感的にはそれ以上のものを感じる。とくに最大トルクの力強さが印象的だ。DCTにありがちなギクシャク感もそれほど気にならない。

ルノー新型「キャプチャー」の走り
ルノー新型「キャプチャー」の走り

「マルチセンス」でスポーツモードに設定すると、レスポンスやトルクの盛り上がり感が向上するほか、ステアリングの手応えが増してタコメーターも表示されるなど、より走る楽しさが高まる。

 走りや乗り心地など、身体に感じる部分の「質」を、クラスを超えるレベルまで大きく引き上げたというだけあって、足まわりの仕上がりも上々だ。

 初代が出た当初のような突っ張った印象もなく、乗り心地はいたって快適。それでいてロールも適度に抑えられていて、コーナリング時の動きも掴みやすく、俊敏なハンドリングを楽しめる。

 半面、現状ではやや曲がり過ぎる感もあり、揺り返しの挙動が出やすい気もしなくないが、そのあたりはおいおい改善されることに期待しよう。また、初代の後期型にあったしっとり感が薄れ、かわってキビキビ感のほうが前面に出ているのは好みの分かれるところかもしれない。

 先進運転支援装備も、同門で同分野に長ける日産の協力もあってか、基本的な機能が充実したのはもちろん、車線逸脱の警報だけではなくレーンセンタリングアシスト機能が設定されたり、標準で360°カメラが装備されたのは大歓迎だ。

 日本でも初代はそれなりに注目されたとはいえ、ベストセラーSUVとして君臨する欧州での存在感からすると、まだまだ認知度が低いのは否めなかった。そこに現れた2代目は、こんなにオシャレで完成度も高まり、装備も充実したにもかかわらず、価格は299万円からというのは、かなりお買い得ではないかと思う。

 もっと多くの人に目を向けてもらうべき、価値あるニューモデルである。

ルノー新型「キャプチャー」の全長は4230mm
ルノー新型「キャプチャー」の全長は4230mm

Renault CAPTUR INTENS PACK
ルノー・キャプチャー インテンス パック

・車両価格(消費税込):319万円
・全長:4230mm
・全幅:1795mm
・全高:1590mm
・ホイールベース:2640mm
・車両重量:1310kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1333cc
・駆動方式:FF
・変速機:7速EDC(DCT)
・最高出力:154ps/5500rpm
・最大トルク:270Nm/1800rpm
・タイヤサイズ前後:215/55R18
・WLTCモード燃費:17.0km/L

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1件のコメント

  1. e-powerだのプロパイロットだの、
    日産の宣伝文句に踊らされてない方なら、
    新生日産としての刷新を急いだ為か完成度の低い所が目立つ
    キックスやノートより
    本家ルノーの、このキャプチャーやクリオ(ルーテシア)の方がおススメでしょう、
    作り込みや、乗り味は一枚も二枚も上手でデザインもコスパ的にも納得出来るんじゃないかな。

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