ヘッドライトのハイ/ロー切替はどう使う? 自動切替も万能では無い理由とは

クルマで夜間走行する場合には、原則としてハイビームを点灯させなければいけませんが、ロービームとの切り替えはどのような状況でおこなえばいいのでしょうか。また、最近普及する自動切替機能はどの程度、正確なのでしょうか。

ロービームとハイビームを使い分ける重要性とは

 クルマの前照灯(ヘッドライト)にはロービームとハイビームの2種類があり、道路や周辺の状況によって切り替える必要があります。
 
 では、どのような場所に切り替えるべきなのでしょうか。

ハイビームとロービームって上手く使い分けていますか?
ハイビームとロービームって上手く使い分けていますか?

 道路交通法第52条では、「車両等は、夜間道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」と定められており、夜間にヘッドライトの使用が義務付けられています。

 しかし、市街地をロービームで走行したまま切り替えを忘れ、郊外に出てもロービームのまま走行しているクルマが見受けられます。

 実際、ロービームでも十分に明るいと考えてしまいますが、街灯がない郊外の場合、ロービームの照射範囲では視認性が不十分です。

 JAFでは2013年8月に暗い道でもロービームのままで安全に走行できるかといったテストを実施しています。

 そのテストでは、コース内を時速80kmと時速100kmで走行し、設置した障害物の手前でブレーキのみで停止できるかといった検証をおこないました。

 結果を見ると、時速80kmでハイビームの場合では、障害物から最短44m手前で停止することができましたが、ロービームの場合、障害物の1mから2m手前で止まるケースが多く見られています。

 時速100kmに至っては、ロービームの場合テストをおこなった5人中4人が障害物の手前で停止できませんでした。

 このテスト結果からも夜間の走行時にハイビームに切り替えることが重要だといえるでしょう。

 ロービームとハイビームの使い分けについて、神奈川県警の担当者は以下のように話します。

「夜間、街中を走行するときはロービームです。見通しの悪いところなど視界が良くない場合はハイビームを使うようにしてください」

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