ガソリン車に軽油? 油種入れ間違えや吹きこぼれ…セルフ給油で未だに多いトラブルは?
すっかり街に定着しているセルフ式ガソリンスタンドですが、ユーザー自らが給油作業をおこなうことから、思わぬトラブルが発生することがあります。一体どんなトラブルが多いのでしょうか。対処法も紹介します。
給油油種の間違いは致命的なトラブルに発展する可能性も
街で見かけることが多くなった「セルフ式ガソリンスタンド」は店員が誘導・給油してくれる「フルサービス式」と比べて燃料代が安いこともあり、店舗数や利用者が増えています。
しかしセルフでの給油作業において、実は結構トラブルが発生しがちだといいます。揮発性が高く引火しやすい燃料を扱うだけに、場合によっては大きな事故になりかねない危険性もあり注意が必要です。
経済産業省・資源エネルギー庁の調査によると、全国のガソリンスタンド数は2万9637か所(2019年度)。
自動車保有台数の減少や燃費向上、走行距離自体の減少などもあってガソリンスタンド自体の需要が低迷しており、前年比‐1.44%と減少傾向が続いています。
そんななか、日本エネルギー研究所石油情報センターによると、2020年3月末時点でのセルフ式ガソリンスタンド数は全国で1万320か所と、2019年9月末時点より122か所の増加。
減少傾向にあるガソリンスタンド全体から見てセルフ式の割合は34.8%と、3軒に1軒がセルフ式になっている状況であり、自分でクルマに給油する機会が増えているということがわかります。
そもそも給油作業は、「危険物乙四資格」という消防法で定められた国家資格が必要となり、扱いに慣れていない無資格者のユーザーがトラブルを起こしてしまう危険性は思っているより高いのかもしれません。
セルフ式での給油作業でトラブルを減らすためには、まず自分のクルマが使用している燃料の種類を覚えておく必要があります。
基本的なセルフスタンドではガソリンがレギュラーとハイオク、軽油(ディーゼル)となっており、レギュラーが赤、ハイオクが黄、軽油が緑とホースで色分けされています。
レギュラー仕様のガソリン車にハイオクを給油したり、ハイオク仕様にレギュラーガソリンを給油しても、性能がダウンする可能性はあってもエンジンが壊れることはありません。
しかし、ガソリン車に軽油、逆にディーゼル車にガソリンを入れてしまうと、正常に走行できないだけでなく、エンジンが故障する可能性もあり注意が必要です。
また、軽自動車だから軽油を入れてしまうケースもあるようですが、軽自動車でディーゼルエンジンを搭載しているモデルは存在しておらず、すべてガソリン車となっています。
レンタカーや知人のクルマなど、普段乗り慣れていないクルマに給油する場合も、事前に油種を確認しておくことが大切です。
もうひとつ初心者がセルフ式での給油で戸惑いやすいのが、給油口の位置です。たいていはリアタイヤの上あたりに給油口が備わっていますが、左右どちらにあるかは車種によって違います。給油しようと思ったら左右逆だったということが起こりがちです。
最近のクルマは、メーター内の燃料計の付近に▲印で給油口の方向が表示されており、燃料計を見れば左右どちらの給油口なのか分かるようになっています。
ちなみに、給油口が逆になってしまっても、給油ホースは反対側まで十分に足りる長さになっていることが多いので、クルマを逆向きにしなくても問題なく給油できることもあります。
ディーゼルにガソリンはヤバイね
自分、ターセルにディーゼルオイル入れてましたよwわざと