トヨタ製マシンがウーバーイーツを自動配達!? 情報錯綜が続く自動運転業界で何が起きているのか
2021年に入り、自動運転業界にまつわるさまざまなニュースが報じられています。技術的な話題だけでなく、M&Aや企業間での連携なども含め時々刻々と変化するなか、今後はどのように変化していくのでしょうか。
自動運転業界はどう変化する?
「近未来のウーバーイーツは、トヨタの自動運転ロボットになる」。そういうような“はやとちり”をする人も出てくるかもしれません。背景にあるのは、今年(2021年)に入ってからのさまざまな報道です。
例えば、トヨタとデンソーが2021年2月9日、自動運転の技術開発をおこなうアメリカのベンチャー企業・オーロラと提携し、ウーバー向けの自動運転開発を進めると発表しました。
このオーロラという会社、日本では知名度は高くありませんが、共同創業者のひとりであるクリス・アームソン氏はグーグルカーの開発責任者を務めていた人物です。
また、日本でウーバーといえば出前アプリサービスのウーバーイーツを思い出す人が多いはずですが、ウーバーの本国アメリカでの主要ビジネスは、自家用車をタクシーにように使うライドシェアリングです。
そして一部報道では、日本政府が無人で配送する自動運転ロボットの公道走行について、道路交通法を改正した上で許可する方針を固めたというニュースが流れました。
その他、トヨタの先進的研究開発をおこなうTRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティチュート- アドバンスド・デベロップメント)が持ち株会社へと組織改編し、新たにウーブンプラネットとして生まれ変わりました。
オンラインで開催された事業説明会では、未来型実験都市ウーブンシティの工事が2021年2月23日に着工されることなどが明らかになったばかりです。
こうしたさまざまなニュースを断片的につなぎ合わせると、冒頭にご紹介したようなイメージを持つ人がいるのは、致し方ないのかもしれません。
それどころか、自動車業界関係者としても自動運転の最新トレンドを正確に追うことが難しいという印象もあります。
いわゆるロボットタクシーなど近未来に事業化が迫っている自動運転の業界では、M&A(企業の合併・買収)や企業間での技術連携などが次々と起こり、業界図式を刻々と変化するからです。
そこで、現状(2021年2月中旬)での自動運転開発や事業戦略の業界図式を大枠で見てみたいと思います。
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