10億円でもすでに完売!? 10台限定ブガッティ「チェントディエチ」プロト完成! 一体どんな車?

1990年代に復活したブガッティがリリースした「EB110」。いまや伝説的なこのスーパーカーにインスパイアされた10台限定モデル「チェントディエチ」のプロトタイプが、ついに完成した。

名車「EB110」を現代的に解釈

 2019年8月、アメリカのカリフォルニア州で開催されたクラッシックカー・イベント、「クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で、ブガッティがワールドプレミアした1台のプロトタイプは、ブガッティというブランドの歴史を改めて呼び起こしてくれるユニークで、かつ特別なモデルだった。

「EB110」の特徴的だったヘッドライトを、現代的に解釈した「チェントディエチ」
「EB110」の特徴的だったヘッドライトを、現代的に解釈した「チェントディエチ」

 イタリア、カンポガリアーノの地に本社を置いたセカンド・ジェネレーションともいうべきブガッティ・アウトモビリ。VWグループにある現在のブガッティから見れば、消し去ってしまいたい過去と考えるのも不自然ではないが、彼らはこのプロトタイプ「チェントディエチ(110)」によって、途中の空白はあるにせよ、その歴史を確かに結んでみせた。

 現在、生産化に向けての開発が続くチェントディエチは、セカンド・ジェネレーションのブガッティが生産した「EB110」シリーズへのオマージュとして、10台のみが生産される計画となっている。

 デザイン・ディレクターのアヒム・アンシャイトは、次のようにコメントしている。

「われわれのもっとも重要な課題は、伝統的なEB110自体のデザインに影響されすぎず、それにアプローチすることだけに集中しないことでした。

 1990年代当時の造形と現代の技術による解釈を作成することがまずわれわれの目的でありました。もちろんわれわれはEB110の魅力とキャラクターを失うことはしたくはなかった。独特のデザインと技術で生み出されるスーパーカーの美しさには時間の流れはないのです。

 最大の課題は、EB110のきわめてフラットでクサビ型の、グラフィックとしては2次元ともいえるボディを、現代風の立体的な彫刻へと置き換えることでした」

【画像】10億円オーバーの「チェントエディチ」の中身とは?(15枚)

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