10億円でもすでに完売!? 10台限定ブガッティ「チェントディエチ」プロト完成! 一体どんな車?
すでに完売した10億円オーバーの「チェントディエチ」
ブガッティのワンオフモデル、あるいは少数生産モデルのプロジェクトをオーガナイズするテクニカルプロジェクトマネージャー、アンドレ・クリグは、チェントディエチのデザインの難しさに加えて、このプロジェクトで困難だったことを明かしてくれた。
「新開発されるすべてのチェントディエチは、通常のプロダクションモデルと同様の品質と安全基準を満たし、かつそれを超える必要さえありました。
エンジニアはエアロダイナミクスをはじめ、エンジン、トランスミッション等々の設計を掘り下げていき、すべてのコンポーネントを最小の部品に至るまでチェックします。
一方デザインチームは、あらゆる条件の光の下で、外観が均質になるようコンポーネントの曲率等をチェックします。この精巧なプロセスのためにわれわれは1年以上の時間をかけてプロトタイプを完成させているのです。それも、わずか10台限定生産モデルの計画であるにもかかわらず、です」
チェントディエチのエンジニアリング・チームは最近、モルスハイム・アトリエ(ブガッティでは工場のことをアトリエと呼ぶ)のローラーダイナモメーターでローリングシャシを稼働させ、すべてのドライブトレイン機能のチェックをおこなった。
そこでようやくチェントディエチが、生産化に向けて次のステップに進むことができることを確認したという。リアミッドに搭載されるエンジンは、1600psの最高出力を誇る8リッターW型16気筒+4ターボ。
リアピラーにレイアウトされる左右各々5個ずつの円形エアインテークは、もちろんEB110をイメージさせるものだが、もちろんその周りに配置されるガイドフラップなど、すべてのデザインには機能が与えられているのが特徴だ。
チェントディエチの10台はすべて納車先が決まっているという。つまり、新車で購入する個はもはや不可能であるので、いまさら何の参考にもならないが、その新車価格は800万ユーロ(邦貨換算約10億2000万円)。
ブガッティではこれから風洞実験や、最終的な走行テストなどをおこなう予定だ。新たな究極のハイパーカー、チェントディエチ、その誕生が実に楽しみだ。
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