雪道走行中に「胸キュン!」 除雪車は「追い越さないで!」その理由とは
除雪車両を追い越しすることはNG?
除雪車両は、後方掲示板に追い越し禁止と表示させ走行している車両もあり、追い越しは通常禁止とされています。
原則、除雪車両が作業している場合は車間距離をとって走行するようにとされています。
NEXCO中日本でも、雪氷作業車を見つけた場合には、安全のために十分な車間距離をとり、作業車を追い越さず走行するよう呼びかけています。
作業車の後ろの路面は整地されていることから、雪道や凍結路を走行するよりも格段に安全に走行することができます。
また、除雪グレーダは硬い雪をブレードで砕き、端に寄せる車両となっていることから、追い越しをする場合は、その硬い雪の破片が車両のボディに当たり、クルマに傷がつく可能性や、端に寄せた雪にハンドルを取られて事故に繋がる可能性も考えられます。
ほかにも、雪を除雪する以外に凍結防止剤を散布している除雪車両は、後方の掲示板に「凍結防止剤散布中」や「車間確保」という表示をしており、そういった車両とは十分な車間を空けて走行するようにしましょう。
雪道で凍結防止剤が散布されている路面を走行した後は、凍結防止剤による下回りの錆を予防するために、洗車をした方が良いといわれています。
除雪車両の追い越しについて、NEXCO中日本の広報担当者は以下のように話します。
「通常、除雪車両は右からななめに3台連なっておこなう『梯団除雪』という作業方法で除雪をしています。
この場合ですと追い越すことは物理的に不可能です。
緊急時に2車線あるうちの1車線のみが除雪車両が動いている場合もありますが、もう1車線は雪で走行できないため、必然的に除雪車両の後を走行することになるといえるでしょう。
除雪車両の後ろはクルマが溜まりやすく渋滞になりやすいといえますが、積雪の時期では減速走行のため全体的に走行速度が落ちているので、除雪車両だけが渋滞の原因ではないと思います」
※ ※ ※
NEXCO中日本では、除雪や凍結防止剤散布、つらら落としなどを作業している雪氷作業箇所を24時間リアルタイムで確認できる「除雪NAVI」というWEBサイトがあり、これを利用することで、よりスムーズに高速道路を走行することも可能といえます。
除雪車両は、雪国や降雪量の多い地域では当たり前のような存在となっていますが、今回の投稿でありがたみや存在意義を改めて実感することができるといえるでしょう。
速度は除雪をする為に遅くなってしまう車両ですが、無理な追い越しはせず、きちんと車間を空けて走行するようにしましょう。
【訂正】記事初出時よりタイトル・本文一部修正致しました。
(2021年2月6日 10:24 くるまのニュース編集部)
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