アクセル全開必須!? まるで空に登って行くような急こう配の「べた踏み坂」とは

中国地方に、まるで空に向かって登って行くかのような急こう配の「べた踏み坂」というスポットがあり、話題となっています。いったいどんな坂なのでしょうか。

5000トン級の船舶が通航するための高さ

 鳥取県の境港市と島根県の松江市を結ぶ「べた踏み坂」と呼ばれるスポットがあり、話題となっています。いったいどんな坂なのでしょうか。

べた踏み坂(画像提供:@kym_yas)
べた踏み坂(画像提供:@kym_yas)

 現地に行ってみたユーザーが写真を投稿するなど、SNSでもたびたび話題となりますが、投稿された写真を見ると、写っているのはまるで空に登って行くような急こう配の大きな坂道です。

 この坂道の正式名称は「江島大橋」。全長1446.2メートル、道幅は11.3メートルのPC5径間連続有ヒンジラーメン箱桁橋で、5000トン級の船が橋の下をとおれるように、最上部の高さは約45メートルに達するそうです。

 ちなみにPC5径間連続有ヒンジラーメン箱桁橋というのは、橋台と橋桁が一体化して繋がっている橋のこと。PCはプレストレスト・コンクリートという橋梁の素材を示しています。

 また、勾配は島根県側が6.1%、鳥取県側が5.1%となっているため、べた踏み坂と呼ばれているのは、島根県側。2013年に放送されたダイハツ「タントカスタム」のTVCMのロケ地ともなっているので、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

 べた踏み坂に実際に行った@usk_katochanさんは次のように話します。「実際に走ってみると普通の坂ですし、走っているクルマも多かったり、渋滞にあったこともあり、(アクセルは)ちょい踏みしかしていません(笑)」

 ほかにも、「実はベタ踏み坂は、ベタ踏みしなくても普通の坂道なので、がっかり三景のひとつといわれています。50ccの原付でも、スイスイ登りますよ」(@abarenboupunksさん)など、予想外の感想が多く聞かれました。

 実はこのべた踏み坂。確かに急こう配ではあるのですが、実際に登ってみると、アクセルをべた踏みすることはありません。

 CMや写真で有名なべた踏み坂は、カメラの望遠機能による遠近感圧縮効果によるもの。カメラで映像を撮る際に起こる、離れている被写体は遠近感が少なくなるという効果を利用したトリックです。

 そのため、空に登って行くような急こう配のべた踏み坂の写真が撮りたい場合は、坂からできるだけ遠く離れた場所から、カメラのズーム機能を使って撮影することが必要となります。
 
 とはいっても、江島大橋はコンクリート製の橋では日本最大、PCラーメン構造の橋としては世界3位に入る大きさを誇るため、迫力は抜群です。

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