ピンチ! ハマって動けない!? 雪道でのスタック…どのように脱出すればいいの?

毎年、冬シーズンにはレジャーや観光などで積雪地域に出掛ける人が増加します。そうした際、走行中に深雪にハマってスタックした場合にはどうしたらいいのでしょうか。

万が一のスタック、脱出方法は?

 雪道の多い地域では、クルマの運転により一層気をつける必要があります。
 
 とくに積雪の多い道路では、雪にタイヤがはまり動かなくなってしまう「スタック」といったトラブルに遭遇する可能性があります。

新雪でスタックしてしまったら・・・どうすれば?
新雪でスタックしてしまったら・・・どうすれば?

 国土交通省が発表する2017年度「直轄国道における降雪による通行止め及び立ち往生実績」によると、立ち往生台数は547台にものぼり、通行止め距離は1670km、通行止め時間は延べ1100時間にも及んでいます。

 また、冬タイヤを装着していても、横断勾配5%を超える区間で立ち往生が多く発生していることがわかっています。

 冬タイヤを装着していても、走行中に突然スタックが起きてしまう可能性は誰にでもありますが、もし実際に起きてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

 積雪地域でのスタック状況について、JAFの北海道本部・札幌支部の担当者は、以下のように話します。

「北海道では毎年上位に食い込むくらいスタックによる問い合わせは多い状況です。

 ただ、スタックといっても皆さんそれぞれ状況によってケースが異なります。

 まずは、下手に動かさずスタックしてしまった原因を目で確かめ状況確認をおこないましょう。

 闇雲に引っ張ってしまうと、場合によっては自身で動かしたことによってよりクルマが動かなくなったといった状況が悪化してしまうケースもあります。

 実際に問い合わせのあった例では、クルマの前の部分に杭が引っかかっていることに気づかず、後ろからクルマを引っ張ってもなかなか動かず、大惨事になってしまったという場合がありました。

 なので、状況確認をおこなったうえで、車体に雪が積もっている場合に除雪をしてあげたりと、対策をしてから引っ張ったりクルマを発進させて雪を踏み固めたりといった方法を取ると良いと思います。

 クルマが動かなくなってしまった場合にはウィンチで引っ張り上げる必要があるので、ロードサービスに必ず連絡をして下さい」

※ ※ ※

 また、JAFによると、深雪にはまった場合にはゆっくりとクルマを前後に動かしてタイヤ周辺の雪を踏み固めるか、脱出プレートやチェーンをスタックしているタイヤの設置部分の奥まで差し込み、ゆっくりと発進して脱出する方法を紹介しています。

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