KDDで実質1速固定!! 3億円ならケーニグセグ「レゲーラ」はお買い得!?

桁違いの性能は、桁違いの落札価格となるか?

 2006年にCC8Sを発売して以降も、ケーニグセグは積極的にニューモデルの開発を続けていく。そのなかでもとくに大きな話題を呼んだのが、今回RMサザビーズのアリゾナ・オークションに姿を現した「レゲーラ」だ。

●2019 ケーニグセグ「レゲーラ」

0−400−0km/h加速・停止の世界記録31.49秒を持つケーニグセグ「レゲーラ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
0−400−0km/h加速・停止の世界記録31.49秒を持つケーニグセグ「レゲーラ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

「アゲーラ」シリーズに前後して2015年に誕生したレゲーラのエクステリア・デザインは、ケーニグセグが創業時から受け継いでいる、水中生物のシルエットをコンセプトとした個性的なものとなる。

 左右のドアは「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」と呼ばれ、実際にはドアが前方に回転すると同時に、外側へと移動して開く仕組みになっている。

 リアミッドに搭載されるパワーユニットは、1100psの最高出力を発揮する5リッターV型8気筒ツインターボである。さらに3基のエレクトリック・モーターが搭載され、そのうちひとつはクランクシャフトと同軸に、残りのふたつは左右各々の後輪を駆動するために使用される。

 このエンジンとエレクトリック・モーターを、KDD(ケーニグセグ・ダイレクト・ドライブ・トランスミッション)と呼ばれるシステムで制御し、システム全体では1500psものパワーを発揮させると同時に、スムーズで強力な加速を実現するというのだ。エネルギーの伝達ロスを大幅に低減できるのも、このシステムの利点だ。

 KDDは、多段式もしくは可変式トランスミッションを必要とせず、エンジンのパワーを後輪へとダイレクトに伝えるシステムで、変速の必要がない実質的な1速のみとなる点が特徴だ。

 バッテリーセルの重量は約90kg。これもプロトタイプからさらに軽量化され、回生能力においても当時の世界最高水準であった。1420kgという車重を実現できたのも驚くところだが、0−100km/h加速2.8秒、計算上402km/hの最高速を実現するというパフォーマンス・データにも、世界は驚かされた。

 2019年9月には、0−400−0km/h加速・停止の世界記録31.49秒を打ち立てている。このとき、22.87秒で400km/hに到達し、その後わずか8.62秒で停止している。

 アリゾナ・オークションに出品されたレゲーラは、2016年から2020年までの間に80台が生産されたモデルの内の1台となり、2019年式の個体だ。

 アリゾナ・オークションでの予想落札価格は260万−290万ドル(邦貨換算約2億7000万円−3億円)。走行距離が200マイル(約320km)未満という新車同然の個体であることを考えれば、もっともな予想落札価格といえるだろう。

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