超高回転の咆哮こそホンダエンジンの真骨頂! VTECを搭載したスポーツモデル5選

違いがわかるオトナのための高性能モデル2車種とは

●ホンダ「プレリュード タイプS」

原点回帰してエレガントなスペシャリティカーへと変貌した「プレリュード タイプS」
原点回帰してエレガントなスペシャリティカーへと変貌した「プレリュード タイプS」

 ホンダ「プレリュード」は、かつてホンダが販売していたノッチバックタイプのクーペです。1978年に発売された初代モデルは、国産車として初めて電動サンルーフを標準装備(グレードにより設定)したという、ホンダらしいチャレンジングなクルマでした。

 そんなプレリュードの最終型となる5代目は1996年に発売。先代の4代目がスポーティさを強調する若々しいものであったのに対し、5代目モデルの姿は一変して落ち着きや上質感を漂わせるデザインとなり、かつてデートカーとして人気を博した3代目に原点回帰したようなスタイリングとなりました。

 この5代目の最上位グレード「タイプS」に搭載されていたエンジンは、2.2リッターの直列4気筒VTECエンジンです。

 見た目でも気持ちを高揚させる赤いヘッドカバーを装備しエンジンは、リッターあたり100馬力となる220馬力の出力を発揮。タイプRほどハードなチューニングではありませんが、高回転時に奏でる甲高いエンジンの咆哮は健在でした。

 さらにシャシまわりでもATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム)という、左右の駆動力を自動で配分する機能を装備することで、FFでありながら高い旋回力も誇っていました。この駆動力を制御して旋回力を上げるというシステムは、後に同社の高級セダン「レジェンド」のSH-AWDに生かされていきます。

 クーペ人気の低迷により、スペシャリティカーとして名を馳せたプレリュードの歴史もこの5代目をもって幕を下ろしました。しかし、このタイプSに搭載されたエンジンや、落ち着いた雰囲気のデザインなど、いま一度再評価されるべきモデルといえるのではないでしょうか。

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●ホンダ「アコード/トルネオ ユーロR」

高性能ながら使い勝手も良好なスポーツセダンに仕立てられた初代「アコード ユーロR」
高性能ながら使い勝手も良好なスポーツセダンに仕立てられた初代「アコード ユーロR」

 ホンダ「アコード ユーロR」と「トルネオ ユーロR」は、前述の「プレリュード タイプS」にも採用された220馬力の2.2リッターエンジンと5速MTを中型のファミリーセダンである「アコード」と「トルネオ」に搭載したスポーツセダンです。

 この両車は姉妹車であり、その違いは基本的に外観にとどまっており、グリルやヘッドライト、テールライトの形状を除いて、性能自体はまったく変わりありません。

「ユーロR」は「タイプR」のようにサーキットを目的とするモデルではなく、あくまでも公道での走行において、刺激的かつ楽しめるというコンセプトで、日常での使い勝手も重視されるなどすべての面で高次元にバランスのとれたスポーティグレードです。

 アコード/トルネオ ユーロRともに人気を獲得しましたが、2002年のモデルチェンジの際に車種整理がおこなわれ、アコードに統合されることになりました。

 この次期モデルとなった7代目アコードにもユーロRが設定され、車体が大きくなったのに反して、ダウンサイジングされた新世代の2リッターエンジンを搭載。

 トルクフルな2.2リッターエンジンか、より高回転化を実現した2リッターエンジンか、甲乙つけがたい魅力がありましたが、さらに次の世代である8代目アコード以降はユーロRが設定されず、高性能モデルは消滅してしまいました。

※ ※ ※

 近年、ターボエンジンの性能向上は目覚ましいものがあり、かつて若者が乗って走りまわっていたシビック タイプRも、現在では世界の名だたる高性能車を相手にする、高額なモデルとなってしまいました。

 誇らしくもあり寂しくもありますが、ターボとなったVTECエンジンでも爽快感や運転の楽しさは不変です。

 VTECのスポーツ性を未体感 の人はいきなり最新モデルといかずとも、まだ価格高騰が顕著ではないアコード ユーロRなどの良質な車両を探して、体感 してみるのも良いのではないでしょうか。

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Writer: くるまのニュース編集部

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