クルマを買うなら「新車」と「中古車」どっちが良い? それぞれのメリットを徹底比較

クルマを購入しようと思ったとき、最初に悩むのが新車か中古車かということです。そこで今回は、新車と中古車のメリット・デメリットを比較してみます。

まっさらな新品が「新車」の魅力

 マイカーを手に入れたい、または乗り換えたいと考えている人にとって、悩ましいのが「新車か中古車のどちらにすればいいのか?」ということです。
 
 もちろん欲しいクルマを購入するのが一番なのですが、新車ならではの良さも分かってはいるけれど、中古車の安さも捨てがたい魅力です。

新車のメリットは新品であること(イメージ)
新車のメリットは新品であること(イメージ)

 そこで今回は、新車でクルマを購入する場合と、中古車を購入の◯と×を洗い出してみました。

 実際に新車を購入したユーザーと中古車を購入したユーザーなどにアンケートを実施。なぜそのクルマを選んだのか、新車購入のメリットや中古車のメリットも聞いてみました。

 まずは新車購入から考えてみましょう。

 新車の魅力はなんといっても最新のモデルに乗れることです。また機械部品なども新しいため故障の心配がほぼありません。もちろんオイル類やフルード、タイヤをはじめとした消耗品もフレッシュです。

 新車を購入した人は、新車ならではの良さについて次のように話します。

「親にも相談して、新車のホンダ『フィット』にしました。中古車だと前のオーナーのクセがついているから、それならまっさらな新車がいいよといわれました。

 納車はまだですが、安全装備も充実しているし、ハイブリッド(e:HEV)だから燃費もいいし」(20歳代・女性)

「10年以上前に新車で購入してからずっと乗っています。自分しか運転したことがないクルマなので、どう動いてくれるかも理解しているつもりです。

 さすがに少々くたびれてきましたが、もう少し乗ってから次も新車にしようと考えています」(60歳代・男性)

 新車オーナーがいうように、新車は誰も乗っていないクルマを自分色に染めていく楽しさがあります。

 一方で、車両価格だけでなく、さまざまな法定費用や登録手続きが多いのも新車の特徴です。

 とくに2019年からは「自動車税の税率引き下げ」と「自動車取得税の廃止と環境性能割の導入」という税制の大幅な変更があり、期間限定の臨時的な軽減措置(「グリーン化特例」と「エコカー減税」)も加わって複雑になっています。

 まず、車両価格とは別に、法定費用といわれるものが必要になります。

 燃費に応じて変動する「環境性能割」は、課税標準基準額+オプション費用=取得価額に、燃費基準などの環境性能によって0%から3%が算出される複雑なものです。

 ほかにも車検時に支払う必要がある「自動車重量税」、排気量に応じて年度ごとに支払う「自動車税」があり、車両本体価格やオプション価格には「消費税」もかかります。

 また、現在では廃車するときに必要になる「リサイクル料金」なども加算されますし、強制保険ともいわれる「自賠責保険料」もクルマの購入では不可欠です。

 さらに、自賠責保険とは別に加入する「任意保険」の費用もあります。これもいざというときのために、加入しておくべきで必要経費と考えていいでしょう。

 これに加えて、ディーラーで手続きを代行してもらう場合は、新規でナンバーを取得するために必要な「新規検査登録費用」や「車庫証明の取得費用」と代行手数料を支払う必要があります。

 このように、新車を購入するのには、さまざまな費用の支払いと手続きをおこなう必要があります。

※ ※ ※

 新しいクルマの購入方法として注目されているのが、トヨタの「KINTO」やホンダの「マンスリーオーナー」など、各メーカーが力を入れている「サブスクリプション」です。

 いままでも「車両本体価格」から年数に応じて設定される残価を差し引いた金額を支払うリース契約はありましたが、サブスクリプションはこれに税金やメンテ費用、保険料までコミコミにして、ユーザーの手間と負担を軽減させた購入方法です。

 一見するとローン価格よりも割高な印象を受けやすいのですが、税金やメンテナンス費用、保険料までが含まれているのがポイント。

 これ以外の費用でかかるのは高速道路の利用料や燃料費と駐車場代だけと、手軽にクルマを所有できる方法が登場しています。

 また、ホンダの「マンスリーオーナー」は中古車のサブスクリプションですが、最短1か月ごとに車両の変更が可能です。

 乗り換えたクルマによって料金は変動しますが、毎月違うクルマに乗れるという新しい楽しみ方もできます。

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