首都高「魔の本線カーブ」3選 本線なのにほぼ直角「R=85m」!? 襲い掛かる「連続分岐合流」曲線と勾配どう対策?
クネクネとカーブが連続する首都高速道路ですが、その中から特に注意を要する本線の「魔のカーブ」ともいえる要注意スポットを紹介します。
首都高で「運転要注意」な本線カーブ
首都高速道路は、東京都心を縫うように走る大動脈の高速道路でありながら、急カーブや急勾配、頻繁な分岐や合流といった独特の構造を持っており、走行には特に注意が求められる場所が多くなっています。
そのなかでも、特に危険性が高い「魔のカーブ」とも言えるスポットがいくつかあります。

●竹橋JCT~神田橋JCT(C1都心環状線)
この約1kmの短い区間には、竹橋JCT、神田橋出入口、神田橋JCT(長期通行止め中)といった分岐や合流が連続している区間となっています。
急カーブ自体は少ないものの、道路が右へ左へと蛇行しており、非常に神経を使う区間です。交通量も多く、周囲の車両の動きに細心の注意を払いつつ、ハンドルを左右に操作して進む必要があります。
不慣れな運転者にとっては特に難易度が高いため、事前に道路地図でルートを確認したり、可能であれば別ルートを選んだりするのも良い選択肢かもしれません。
●熊野町JCT(5号池袋線・C2中央環状線)
2路線が交差するジャンクションですが、上下線が2階建て構造になっているほか、5号線本線が急激な「く」の字状に曲がっているなど、特徴的な構造で注意が必要です。
2階建て下段に位置する下り線では、2008年に発生したタンクローリーの横転・炎上事故に代表されるように、「旋回半径85m」の右急カーブを曲がり切れないことによる事故が発生しています。
さらに、カーブを抜けた直後にはC2本線との合流地点が待ち構えているため、注意が必要です。
いっぽう上段にある上り線では、見通しこそ若干良いものの、カーブの半径は同じく85mであり、直後には下り坂と北池袋入口の合流が控えています。
上下線とも、赤いカラー舗装や注意喚起の標識が目印となっています。これらが視界に入った時点で速度を十分落とし、慎重に進入することが肝要です。
●参宮橋カーブ(4号新宿線)
このカーブは、特に上り線で注意が必要な急カーブといえます。
こちらも「旋回半径88m」とかなりの急カーブで、曲がり切った直後には、さらに「勾配率7%」の急な下り坂が続きます。
制限速度は50km/hに設定されていますが、特に雨天時には路面が滑りやすく、速度をコントロールできずに側壁へ接触する事故も少なくありません。
加えて、このカーブのすぐ近くには「代々木入口」「代々木PA」があり、ドライバーは短い区間で「左急カーブ→入口合流→PA分岐→右急カーブ→PA合流→左カーブ」といった動作を求められます。
通過時は、十分減速しながら慎重な運転を心掛けましょう。
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このように首都高には今回取り上げたカーブ以外にも、注意が必要なポイントが数多く存在します。
特にジャンクションや出入口付近では急カーブや分岐、合流が頻繁に現れるため、制限速度を守り、慎重に運転することが事故防止につながります。
都心を快適かつ安全に走行するため、常に状況を見極めながら、慎重に運転しましょう。
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