トヨタに先駆け次世代電池搭載EVを中国のテスラ「NIO」が突如発表? 業界に激震走る!?

全固体電池時代到来? 背景にはフォルクスワーゲンが暗躍か

 参考までに書いておくと世界最大のリチウムイオン電池メーカーとして知られるCATL(中国名:寧徳時代新能源科技)は、2年前まで全固体電池に否定的だったと思われていたけれど、突如2022年の発売を決めたのだからスゴイ。

 何らかの抜本的な“発明”をしたに違いない。いずれにしろ全固体電池が出たら電気自動車の普及に向け大きな一歩になる。

 電気自動車というだけでなく自動運転機能も装備されるという。センサーに高額な走査型レーザーセンサー(ライダー)を使い、カメラ性能もテスラを圧倒し中国の安全基準であれば自動運転が認可されるという。

 NIO、実車をモーターショーで何度も見たけれど、クルマの完成度はテスラと比べたって甲乙付けがたい。全固体電池が本当に実用化されたら世界の先頭に立つ。

 もうひとつ心配なことがあります。NIOの生産は「JAC」(安徽江淮汽車)という中国の自動車メーカーになるのだけれど、先日フォルクスワーゲンがJACの株を半分買った。

 全固体電池を量産化するとなれば、フォルクスワーゲンもこの電池を使える。だからこそフォルクスワーゲンは2020年の秋、中国に1.8兆円という常識外れの巨額投資をしたのかもしれない。全固体電池を使えるということになったら覇権を獲れます。

中国EVメーカーNIOが発表したセダンタイプの新型EV「ET7」。2022年には全固体電池を搭載する仕組みを展開予定。(画像:NIOホームページより)
中国EVメーカーNIOが発表したセダンタイプの新型EV「ET7」。2022年には全固体電池を搭載する仕組みを展開予定。(画像:NIOホームページより)

 今回のニュース、CATLが全固体電池の開発に失敗しない限り、日本の自動車メーカーにとって極めて厳しいことになる。

 半導体や液晶、スマートフォンに続く敗退になる可能性すら出てきた。もはや日本で全固体電池の開発をしているチームにエールを送るしか無い。中国勢に負けないよう頑張って欲しいと強く思う。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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