激動の2020年、年間販売1位はホンダ「N-BOX」で4連覇! トヨタ車も猛攻で上位占める

2020年1月から12月の新車年間販売ランキングが発表されました。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年でしたが、どのようなクルマが上位にランクインしたのでしょうか。

コロナ禍のなか、2020年の新車販売はどうだった?

 2020年は、新型コロナウイルスが経済に大きく影響を与えた年となりました。自動車業界も例外ではなく、工場の操業停止や予定されていた新型車の発売を延期するなど事態となりました。

4年連続日本一に輝いたホンダ「N-BOX」
4年連続日本一に輝いたホンダ「N-BOX」

 日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計データによると、緊急事態宣言が発令された4月の新車登録台数(登録車)は、前年同月比25.5%減、5月は同40.2%減と新車販売に大きく影響。

 それ以降、6月から9月は前年比割れとはなっているものの、10月、11月は前年よりもプラスに転じており、需要は回復しつつあるようです。

 3密を避けるための移動手段としてクルマが見直されていることもあり、中古車でも需要増の傾向が見られます。

 そんな激動の1年となった2020年でしたが、1月から12月の年間販売ランキングが発表されました。

 自販連および全国軽自動車協会連合会(全軽自協)によると、2020年の販売台数ランキングにて1位を獲得したのは、ホンダ「N-BOX」(19万5984台)でした。

 2019年の25万3500台からは減少しているものの、登録車を含めた新車販売においては4年連続、軽四輪車のみでは6年連続の日本一となっています。

 現行モデルのN-BOXは2017年に登場した2代目。軽自動車でありながら広々とした室内空間や存在感のあるデザイン、運転支援システム「ホンダセンシング」が全車標準装備される点などが、多くのユーザーから支持を集めています。

 また、2020年12月25日のマイナーチェンジでさらに魅力を増したことから、2021年もN-BOXの躍進が続くものと思われます。

 2020年の販売ラインキング2位となったのはトヨタ「ヤリス」(15万1766台)でした。

 2020年2月にトヨタ「ヴィッツ」の後継車として発売されたヤリスですが、8月にコンパクトSUVの「ヤリスクロス」、9月にスポーツ4WDの「GRヤリス」といった派生モデルを追加。

 コンパクトカーとSUVという売れ筋ジャンルに投入されたヤリスシリーズだけに、瞬く間にヒットモデルとなり、登場初年に登録車で年間1位を獲得しました。

 販売ランキング3位となったのは、スズキ「スペーシア」(13万9851台)です。

 スペーシアは1位のN-BOXと同じく背が高くスライドドアを備えた軽自動車で、広い室内空間や機能的な装備など、子育て世代に人気のモデルです。

 また、標準仕様やカスタム仕様に加え、SUV風の「スペーシアギア」という3つのスタイルをラインナップすることや、マイルドハイブリッドによる環境性能の良さも高評価の理由となっています。

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