ポルシェよりもホンダが先取り採用? 画期的な技術も失敗? 消えた豪華装備とは
昔から健康意識は高かった? 「加湿&酸素濃度」など驚きのアイテムとは
これまでカークーラー、カーエアコンと車内環境を整えるアイテムが生まれてきました。
現在は、温度設定のみで基本は自動で調節するオートエアコンが主流となり、上級モデルには外の空気の汚れを感知して内外気を自動で切り替えするシステムも存在しています。
そんななか、日産の初代「シーマ」や「セドリック/グロリア(Y31)」には「車内用加湿器」がオプション設定されていました。
センターコンソール後ろの後席用吹き出し口付近に装着し、車内用というだけありインテリアとの調和はバッチリです。
一般的な加湿器と同様にタンクに給水してスイッチを入れるとあの白いモクモクが出てきます。
カタログには「暖房、冷房による車内の空気の乾燥を加湿することにより、潤いのある空間を作ります」と記されています。
確かにエアコンで除湿しているので理に適っていますが、ユーザーが重宝していたとはいえず、追従するメーカーはありませんでした。
しかし、現在ではカー用品として、USBタイプの車内用加湿器も登場しており、冬場の乾燥する車内においては重宝するという声もあるようです。
その一方で、三菱は別のアイデアをトライしていました。
それは1992年に登場した3代目「デボネア」の社用車向けシリーズの最上級グレード「エグゼクティブIII」のみに用意されたアイテム「オキシジェンリッチャ(酸素富化機)」です。
トランクに設置されたシステムで酸素を発生させ後席の2つの吹き出し口(リアクオーターピラーとペンシルタイプ)から車内に送り込むことで、車内の酸素濃度を25%から30%にアップ。
酸素濃度を高めると身体機能を活性化する効果があるといわれ、現在こそ酸素カプセルなどが普及し、一般的にも認知されています。
エグゼクティブIIIのリアシートに座っていた人はさぞかしビジネスの世界では切れ者だったのでしょうか。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
スバルレオーネ1800RX4WDに四駆の切り替えにLo Hiがあり前進10速後退2速に使えました。
リアシートにショーファーが座る??? 職務放棄やん
筆者は「ショーファー」の意味を理解してないのか
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
スバルサンバーにも副変則ギアーが存在しました。