700万円ちょっとでフェラーリが手に入る? F1パイロット気分の「360/458チャレンジ」とは

フェラーリが主催するワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ」。このレースに参戦するためのマシンはいま、どれほどのプライスで手に入れることができるのだろうか。

フェラーリ主催のワンメイクレース用マシンとは

 現在では、フェラーリのカスタマー・レース部門「コルサ・クリエンティ」によって、ヨーロッパ、ノースアメリカ、アジア・パシフィックの各シリーズがオーガナイズされている、ワンメークレースの「フェラーリ・チャレンジ」。

 最初のフェラーリ・チャレンジであるヨーロッパ・シリーズがスタートしたのは1993年のことで、このシーズンに向けてフェラーリが40台を製作した「348チャレンジ」こそが、現代にまで続く一連のチャレンジ・シリーズの始祖となるモデルである。

フェラーリのカスタマー・レース部門「コルサ・クリエンティ」によってオーガナイズされているワンメークレース「フェラーリ・チャレンジ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
フェラーリのカスタマー・レース部門「コルサ・クリエンティ」によってオーガナイズされているワンメークレース「フェラーリ・チャレンジ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 ちなみに当初は、この40台のほかに「チャレンジ・キット」と呼ばれる後付けのオプション・キットを装着しての参加も可能だったが、1995年にスタートした「F355チャレンジ」を経て、2000年に始まった「360チャレンジ」以降は、完全にコンプリートカーとして、コルサ・クリエンティから車両が販売されるようになった。

 今回RMサザビーズのロンドン・オークションに出品された360チャレンジも、そのなかの一台ということになる。

●2001 フェラーリ「360チャレンジ」

2000年に始まった「360チャレンジ」以降は、完全にコンプリートカーとして、コルサ・クリエンティから車両が販売されるようになった(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
2000年に始まった「360チャレンジ」以降は、完全にコンプリートカーとして、コルサ・クリエンティから車両が販売されるようになった(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 360チャレンジの生産台数は、2000年から2003年にかけて270台とされるが、レースに使用されるモデルゆえに、現存する数はそれよりかなり少ない数字になるに違いない。

 リアミッドに搭載されるエンジンは、基本的にはロードモデルの「360モデナ」と共通。車重は200kgほど軽量化され、それによってパワー・ウェイト・レシオを大幅に低減している。

 この200kgのダイエットは、おもに豪華なインテリアトリムや装備類の取り外しによっておこなわれ、逆にFIAの定める安全基準を満たすために、ロールケージなどのレーシングエクイップメントが装備された。

 メカニカルな部分では、レース仕様のブレンボ製ディスクブレーキ、可変式のダンパー、ボッシュ製のABS、レーシング・エグゾーストシステム、専用のダッシュディスプレイなどが与えられている。

 出品車は最近、プレキシグラスウインドウの交換、ボディカラーの再塗装などをおこなったほか、助手席とトラックデイサイレンサーの装備がおこなわれている。

 ウィークエンドにサーキットを走る準備はまさに万全の1台だ。落札価格は5万2800ポンド(邦貨換算約740万円)。オンロードの走行ができないとはいえ、サーキットで遊ぶマシンとしては、これは相当に魅力的なプライスだったといえるだろう。

【画像】ホンモノのフェラーリのレーシングカーとは?(30枚)

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1件のコメント

  1. リアミッドに搭載されるエンジンは、基本的にはロードモデルの「360モデナ」と共通。車重は200kgほど軽量化され、それによってパワー・ウェイト・レシオを大幅に低減している

    んん?
    大幅に「向上」しているの間違いでは?

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