700万円ちょっとでフェラーリが手に入る? F1パイロット気分の「360/458チャレンジ」とは

「FXX」と互角の「458チャレンジ」とは

 同オークションにはもう1台、2012年モデルの「458チャレンジ」の出品もあった。2012年から2017年までの間に生産された458チャレンジは、「F430チャレンジ」の後継車にあたるもので、このモデルも搭載エンジンはロードモデルと共通するものの、車重は350kgもダイエットされている。

 搭載される4.5リッターV型8気筒エンジンが発揮する最高出力は570ps。結果GT3マシンにも匹敵する、驚異的なパワー・ウェイト・レシオを得ることになった。

●2012 フェラーリ「458チャレンジ」

「Evo2・エアロダイナミクス・パッケージ」にアップデートされたフェラーリ「458チャレンジ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
「Evo2・エアロダイナミクス・パッケージ」にアップデートされたフェラーリ「458チャレンジ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 この個体の大きなセールスポイントは、2017年までコルサ・クリエンティ自身によって所有されてきたということだろう。フェラーリのテスト・ドライバーなどによって、フィオラノのサーキットでVIPカスタマーに同乗走行を体験させたりしてきたというから、メンテナンスの状態やコンディションは抜群。

 800psもの最高出力を誇る「FXX」より、わずか0.2秒遅れるだけのタイムでフィオラノをラップしてみせたのは、このマシンの大きな自慢であるという。

 現在の状態はもちろん完全なオーバーホール済み。シリーズ途中に登場した「Evo2・エアロダイナミクス・パッケージ」にアップデートされ、アメリカのフェラーリ・ディーラーに販売された経歴を持つ。

 走行距離は新車時からわずかに1万3200kmと、こちらも魅力的な数字だ。注目の落札価格は11万ポンド(邦貨換算約1540万円)。思わず手を上げたかったカスタマーも多かっただろう。

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1件のコメント

  1. リアミッドに搭載されるエンジンは、基本的にはロードモデルの「360モデナ」と共通。車重は200kgほど軽量化され、それによってパワー・ウェイト・レシオを大幅に低減している

    んん?
    大幅に「向上」しているの間違いでは?

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