首都高トンネル内で鉄道案内は何のため? ピンクバス看板設置の意味とは
日本最長トンネルならではのトラブル対処法
前出の山手トンネルには、日本最長トンネルならではの最新の防災安全整備が施されています。
実際にトンネル内でトラブルに遭遇したときに、どのように対処したらよいのでしょうか。
「トンネル内で事故現場に遭遇してしまった際は、まず現場から遠ざかるように避難していただくようお願いします。
非常口までの距離は、非常口誘導表示板で確認可能です。通報や消火活動などは、お客さまご自身の安全が確認できた後にご協力いただきたいと思います。
また、救助活動などのため車両を動かす場合があるので、クルマから離れる際、キーはクルマの中に置いたままにし、ドアをロックせず離れていただけますと幸いです。
このほか、発災時にトンネルに進入する前だった、発災現場付近にいた、トンネル内にいたなど、各ケースにおいての避難行動をウェブサイトなどで広報しておりますので、ぜひお役立てください」(首都高広報課)
また近年、首都高では車両火災が多発しています。
2020年11末時点で4月からの2020年度の車両火災は16件。コロナ禍で交通量が減少するなかでも減ることなく、同年11月はここ4年間で月間最多の5件の車両火災が発生しました。
山手トンネル内ではここ数年で、複数回の火災も発生。
首都高では車両火災の原因の多くは、エンジン部もしくは車両下部からの出火であることを受け、オイル・冷却水の点検・補充、タイヤの空気圧の点検など、日常的な点検、整備を呼びかけています。
車両火災だけでなく、2018年1月には東京都区部を襲った「平成30年豪雪」のなか、タイヤチェーンを装着したトレーラーが西新宿ジャンクションでスリップして動けなくなり、10時間以上、およそ10kmにわたり大渋滞が発生。
多くの車両がトンネル内に閉じ込められ、クルマから降りて非常口から地上に出るトラブルも起きています。
火災や立往生などいつ、どんな状況で起こるかわからないトンネル内でのトラブル。大地震が起きたときなどと同様に、事前に対処法を確認しておきましょう。
東北自動車道の利根川橋梁はあえてトラス(カゴ状の構造物)で目立つようにしているのは、橋の構造補強以上に関東を代表する大河、かつほぼ関東平野の真ん中というのをアピールする意味合いもありますね。東北地方から南下してくると東京まであと少しと認識できます。逆はいよいよ北へ向かうぞ感。他の川とは別格扱い