気づかぬうちにタイヤがパンク!? 「スローパンクチャー」の原因や対処法とは
「パンク」というと、走行中にタイヤがバーストするイメージがありますが、実際はクルマを駐停車していたら1輪だけパンクしていたという「スローパンクチャー」がもっとも多いのです。タイヤからゆっくり空気が抜けていく原因とは、何なのでしょうか。パンク前に感じられる兆候や対応策などを調べてみました。
タイヤ1輪だけ空気が減っていたら「スローパンクチャー」を疑え
タイヤでもっとも厄介なトラブルといえば「パンク」です。パンクと聞くと、走行中に破裂音とともにバーストするイメージがあるかもしれませんが、実際は気づかぬうちに尖った異物などを踏んでしまい、徐々に空気が抜けていく「スローパンクチャー」と呼ばれるパターンがもっとも多いのです。
JAFの統計によると、2020年10月にあった出動要請は全部で16万8651件。
そのうちの20.11%にあたる3万3915件は、パンクやバースト、エアー圧不足などタイヤのトラブルによるもので、バッテリートラブル(5万6046件)に次いで多いという状況です。
ちなみに高速道路上でのトラブルに限ると39.9%へと跳ね上がり、タイヤはトラブルの1位になっています。
路上の小さな異物などを気づかず踏んで、ゆっくり空気が抜けていながら走行してしまい、タイヤの空気がかなり抜けてしまってからパンクだとわかるのがスローパンクチャーの特徴。
大きな穴であれば気付きやすいのですが、小さな穴では発見が遅れ、場合によってはそのまま1週間以上も空気が抜け続けたままで走り続けてしまうこともあるのです。
そんなスローパンクチャーについて、都内のタイヤ専門店のスタッフに話を聞いてみました。
「よほど大きな異物を踏んだり何かに衝突したなどの場合を除き、いきなりタイヤがバーストするような状況にはならないと思います。
しかし一般道でも高速道路でも細かい異物を踏んでしまい、スローパンクチャーになるケースは意外に多いのです」
異物を踏んで穴が空くだけでなく、タイヤ内の空気圧が不足するとサイドウオール部分に歪みが生じ、帯状に亀裂が入ってパンクしてしまうこともあるのだそうです。
「徐々に空気が抜けていくスローパンクチャーになっても、数時間は走行できるケースもあります。
しかし、これは幸運にも大トラブルに発展しなかっただけですので、走り出してタイヤに違和感を覚えた場合は、ガソリンスタンドやディーラー、タイヤ専門店などでプロにチェックしてもらいましょう」(タイヤ専門店スタッフ)
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