なぜ販売続く? 10年目のレクサス「CT」 密かに残り続ける理由とは
レクサスがトヨタの高級ブランドとして、日本市場に上陸してから15年が経過しました。現在までにさまざまなモデルが登場して日々進化を続けていますが、最近ではあまり大きな変化が無いモデルとして「CT」が挙げられます。なぜ、CTは販売台数もそれほど多くなく、改良などの変化が無いなかでも販売が継続されるのでしょうか。
レクサスの末っ子「CT」はなぜいまも販売されているのか。
ここ2年内のレクサスブランドにおいて、さまざまなモデルが刷新されました。
そうした国内ラインナップにおいて、大きな変化がなくひっそりと販売されているのが、コンパクトハッチバックの「CT」です。なぜ、CTは販売台数もそれほど多くなく、改良などの変化が無いなかでも販売が継続されるのでしょうか。
2017年に登場の「LC」を皮切りに「第3チャプター」と呼ばれる次世代モデルの移行が進んでいるレクサス。
同年にフラッグシップの「LS」、2018年にミドルクラスセダンの「ES」、コンパクトクロスオーバーの「UX」、そして2020年にコンパクトスポーツセダンの「IS」がフルモデルチェンジに匹敵する大幅改良を実施。
さらにレクサスの販売をけん引するSUVの「RX/NX」も全面刷新は時間の問題といわれています。
また、電動化ビジョン「レクサス・エレクトリファイド」を発表しており、初の市販EVである「UX300h」に加えて、2021年第一四半期に新型EVのコンセプトモデルをお披露目すると発表しています。
しかし、その流れに乗っていないモデルが前述のCTです。
2011年の登場以来2回(2014/2017年)の大幅改良がおこなわれていますが、ここ数年は目立った動きはありません。
ちなみに現在の国内向けの販売台数は月に150台前後ですが、グローバルで見ると月1000台だといいます。
つまり、「次世代への投資は厳しいが、今すぐやめる必要もない」という状況なのでしょう。
参考までにCTを購入する人の多くは「扱いやすいボディサイズ」が決め手となるそうです。
CTのボディサイズは全長4355mm×全幅1765mm×全高1450mmとなり、コンパクトSUVのUX(全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mm)よりもひと回り小さいです。
エクステリアはスポーティなシルエットながら、最新モデルと比べると線の細さや面の抑揚のなさに時代を感じるのも事実ですが、同クラスのライバルがより個性を強めるべく味濃い目なスタイルを採用するなか、フロント周り以外は比較的オーソドックスでシンプルなデザインは今見るとホッとする部分もあります。
インテリアも同様で、最新レクサスの基礎を作った横基調のインパネ周りに加えて、2017年に大幅改良で採用の大型化されたナビゲーションディスプレイなどにより操作性/利便性に不満はありませんが、センター部の操作系の煩雑さや各部の質感など細部のツメの甘さに時代を感じます。
ただ、ダイヤル式を採用することで細かい調整が可能なシートヒーターなど最新レクサスより優れる部分も存在。
現在のCTについて、レクサスの販売店関係者は次のように話しています。
「最近では、ISやLS、LCとLCコンバーチブルなど続々と新しくなったこともあり、問合せや来店されるお客さまの多くは、それらのモデルか売れ筋のSUVタイプに関心があります。
CTを検討される人では、サイズ感がちょうどよいことから、CTからCTに乗り換えるお客さまがいらっしゃいました。
また、メインカーとしてLXを持っており、セカンドカーとして扱いやすいCTを検討されるという場合も過去にはありましたので、販売側としても無いと困る存在ではあります」
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。