何が違う? 日産新型「キックス」発表! 日本と異なる仕様が展開されるワケ
2020年6月に日本で発売された日産SUV「キックス」ですが、同年12月8日に北米でも発表されました。エクステリアは日本と同じようですが、どのような部分が違うのでしょうか。
新型キックスの2021年モデル? 何が違うのか。
日産の北米法人は、2020年12月8日(日本時間)に2021年モデルとなる新型「キックス」を発表しました。
エクステリアは日本と同じようですが、どのよう部分が違うのでしょうか。
日産は構造改革である「Nissan NEXT」は、20か月間に米国で10台の新型モデルを発表し、2021年末までに6台の新型モデルを販売することを目標としています。
今回、日産はフルサイズSUVの2021年モデル「アルマダ」とコンパクトクロスオーバーの2021年モデル「キックス」を発表。Nissan NEXTのなかでは、「ローグ」に続く第2弾として、2車種同時に発表されました。
元々、北米では2016年からキックスが展開されていました。
モデルチェンジ前のエクステリアデザインは、日産のVモーショングリル、ブーメランヘッド、テールライトなどの確立されたスタイルを継承。
パワートレインは、1.6リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力120馬力を発揮。トランスミッションは、CVTを採用していました。
装備面では、「ヒルスタートアシスト」や「インテリジェントエンジンブレーキ」、「アクティブライドコントロール」といった機能を搭載していますが、「プロパイロット」は設定されていません。
今回の2021年モデルでは、エクステリアとインテリアのスタイリングを刷新。日本のキックスと同様の大型メッキグリルを採用しています。
スタイリッシュなスタイリングとなった新型キックスは、フロントグリル、バンパー、LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、リアバンパー、LEDテールランプ、ホイールのデザインを一新。
また、ボディカラーには新色3色(全7色)、ツートンカラー3色(全5色)を新たに設定し、より一層の個性化を図っています。
インテリアには、新しいシート素材やアームレスト付きのセンターコンソールを新たに採用しスタイリッシュなインテリアを実現しました。
カスタマイズ可能な8インチのタッチスクリーンディスプレイ、Type-C USBポートの追加、Apple CarPlayやAndroid Autoといったスマホ連携機能を装備。
無線でアップデートできるWi-Fi、キーレスエントリー、自動通報機能などの安全機能を含む利便性とセキュリティ機能を備えた「Nissan Connectサービス」も採用されました。
また、新開発のリアディスクブレーキシステム、インテリジェントクルーズコントロール、オートホールド機能付き電子制御パーキングブレーキを「SV」と「SR」に設定。
新型キックスは、競争の激しいセグメントにおいて、「日産セーフティシールド360」をはじめとするクラストップレベルの装備の充実ぶりで世界的に高い評価を得ています。
パワートレインは最高出力122馬力の1.6リッター直列4気筒エンジンを継続採用。
このように北米では、大幅改良された新型キックスですが、日本仕様の特徴である「プロパイロット」や「e-POWER」は採用されないようです。
e-POWERが採用されない背景として日産は次のように話します。
「パワートレインの設定については、各国や地域のニーズによって異なります。
e-POWERについては、日本では高く支持されていることから、積極的に投入されていますが、北米では日本と異なる道路事情も効率してe-POWERを展開していません。
しかし、日産は電動化を進めていくこともあり、今後の展開はニーズを見ながら検討しています」
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北米市場の日産SUVラインナップは、エントリーモデルのキックスをはじめ全6モデルを展開。今回同時に発表された新型アルマダが2021年1月、新型キックスが2月に発売されます。
明るい青のボディ、白系のシート、革のハンドルの質感。なかなか良いと思います。