VW新型「ゴルフ」はいつ日本上陸? 現行型からどう進化したのか

2021年の上半期には日本上陸の予定

「もうひとつのポイントは、デジタル化です」と話すのは、再びフォルクスワーゲングループジャパンの広報氏だ。

VW新型「ゴルフ 1.5 eTSI」のインパネ
VW新型「ゴルフ 1.5 eTSI」のインパネ

 ディスプレイと操作系のデジタル化はさらに進んでおり、コネクテッド機能も進化している。ドライバーの前のメーターがデジタル表示になっているだけでなく、そのすぐ隣にも大きなディスプレイが鎮座する。

 さらに搭載された通信機器を使って、他車やインフラと情報をやりとりするCar2X機能が与えられているのも特徴だ。

 欧州では、ガソリンエンジンの「TSI」、マイルドハイブリッドの「eTSI」、ディーゼルエンジンの「TDI」、プラグインハイブリッドの「GTE」、245馬力を誇るスポーツモデルの「GTI」がすでに販売されている。

 またボディラインナップとしてはステーションワゴンの「ゴルフヴァリアント」、クロスオーバーの「ゴルフ オールトラック」も発売が始まっているのだ。

※ ※ ※

 そんなゴルフ8だが、いつ日本にやってくるのか。また、どのモデルが来るのであろうか。

 そんな疑問を、前出の広報氏にぶつけてみた。

「新型ゴルフは、2021年の上半期くらいには日本で発売します。日本導入が遅れた理由ですか? いや、じつはそれほど遅れたとは考えていません。だいたい、欧州で発売されて1年くらい後に日本導入されることが多いのです。たしかにコロナ禍で工場が止まりましたので、若干は遅くなっていますが、影響はそれほど大きくありません。導入当初にどんなラインナップになるのかは、まだコメントできません」とのことだ。

 2021年上半期までの導入となれば、欧州に遅れること1年半といったところ。確かに過去のフォルクスワーゲンのスケジュールを鑑みれば、それほど遅いわけではない。先行する報道で「2020年内」という文言を見慣れ過ぎたかもしれない。

 また、導入ラインナップは、1.5リッターのeTSIと2リッターのTDIが中心になると、2019年の暮れに開催された国際試乗会でアナウンスされている。まずは、ガソリンとディーゼルのそれぞれひとつずつからの導入になるのではないだろうか。

 ステーションワゴンのゴルフヴァリアントや、プラグインハイブリッドのGTE、そしてハイパフォーマンスのGTIといったモデルたちの導入は、ハッチバックと同時になるのか、それとも遅れるのか。

VW新型「ゴルフ ヴァリアント」
VW新型「ゴルフ ヴァリアント」

 参考までに現行のゴルフ7の導入例を挙げれば、先にハッチバックを導入し、数か月後にGTIを投入。ステーションワゴンは約半年後に発売となっている。

 2021年の春ごろになれば、その詳細も発表されるはず。それまで、あと、ほんの数か月だ。指折り数えて待つとしよう。

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Writer: 鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。

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