VW新型「ゴルフ」はいつ日本上陸? 現行型からどう進化したのか

8世代目となるフォルクスワーゲン(VW)新型「ゴルフ」が欧州で発表されたのは2019年10月。すでに1年が経過しているのにもかかわらず、日本ではまだ発表されていない。ではいつ新型ゴルフは日本に上陸するのか。そして新型ゴルフは現行型に比べてどう進化したのだろうか。

48Vマイルドハイブリッド「eTSI」を用意する

 フォルクスワーゲンの基幹モデルとなる「ゴルフ」。その最新モデルとなるのが「ゴルフVIII(8)」だ。

 欧州においては、2019年10月に発表され、発売からもう1年が過ぎようとしている。この最新モデルは、どんなものなのか。そして、日本にはいつ入ってくるのかを紹介しよう。

VW新型「ゴルフ 1.5eTSI」
VW新型「ゴルフ 1.5eTSI」

 まず、新型ゴルフ8とは、どのようなクルマなのだろうか。

 欧州で販売されているゴルフ8のスペックは、全長4284mm×全幅1789mm×全高1491mm、ホイールベースは2619mm。日本では現行モデルであるゴルフVII(7)と、ほとんど変わっていない。では、どんな特徴があるのだろうか。

「まず第一にいえるのは、ハイブリッドが用意されていることです」と、フォルクスワーゲングループジャパンの製品広報担当者は説明する。

 その言葉どおり、ゴルフ8には、通称「48V」と呼ばれるハイブリッドシステムが採用されているのだ。

 これは、48Vのリチウムイオン電池とベルト駆動式スターター・ジェネレーターからなるシステムで、減速エネルギーの回収やモーターでのアシストをおこなう。この48Vシステムを採用するハイブリッドは「eTSI」と呼ばれ、1リッターと1.5リッターという2種のガソリンエンジンと組み合わされる。

 1リッターのeTSIは81kW(110馬力)、1.5リッターのeTSIは、96kW(130馬力)と110kW(150馬力)バージョンが存在する。また、「eハイブリッド」「GTE」と呼ぶプラグインハイブリッドもあり、eハイブリッドは150kW(204馬力)、GTEは180kW(245馬力)が用意される。

 つまり、ハイブリッドだけで5つのバージョンが存在しているのだ。48Vは、日本でいうところのマイルドハイブリッドに該当するが、コースティング機能も備わっており、燃費性能は相当に高まっているという。

VW新型「ゴルフ eハイブリッド」はプラグインハイブリッドとなる
VW新型「ゴルフ eハイブリッド」はプラグインハイブリッドとなる

 ちなみに、2リッターのディーゼル・エンジンも用意されており、「ツインドージング」と呼ぶふたつのSCR触媒コンバータを使用して排気ガス浄化能力が高められているのも特徴となる。NOx排出量は最大80%削減されるという。ディーゼルゲート事件の汚名返上への配慮ということだろう。ディーゼル・エンジンの名称は「TDI」。85kW(115馬力)、110kW(150馬力)というふたつのバージョンが用意されている。

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