本当に必要? SUVの3列目シート 居住性で劣るも3列シートSUVが選ばれるワケとは
3列シートSUVを廃止したメーカーも
また、2018年にミニバン市場から撤退したマツダの場合、CX-8はファミリー層への受け皿という面もあります。
CX-8の発表時にマツダは、「CX-8は、マツダらしい走りやデザイン・質感を備えながら、3列目まで大人がしっかり座れるパッケージングを実現した新型クロスオーバーSUVであり、多人数乗車とともに上質さをお求めになるお客さまへ向けた、マツダの新しい提案です」と説明。
マツダSUVのフラッグシップモデルとして、マツダらしさを表現しながら多人数乗車を可能としたCX-8は、独自のポジションを築いているといえます。
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一方、3列シートSUV市場では新たな動きも出てきています。
三菱は2020年秋にガソリン仕様の「アウトランダー」を生産終了したと発表しました。
アウトランダーはそれまで3列・7人乗りのガソリン仕様と2列・5人乗りのプラグインハイブリッド仕様のふたつがありましたが、プラグインハイブリッド仕様に1本化されたことで、三菱から3列シートSUVが消滅したことになります。
同社の車種ラインナップのなかでも貴重な多人数乗車可能な車種でしたが、現在販売店ではどのように案内しているのでしょうか。三菱の販売店スタッフは次のように話します。
「3列目シートを持つガソリン仕様のアウトランダーはなくなってしまいましたが、いまは『デリカD:5』を案内しています。SUVの3列目シートは、どうしても居住性が高くない傾向にあるので、3列目シートを頻繁に使うファミリーの方ならデリカD:5の方が快適に過ごせると思います」
デリカD:5の現行モデル(5代目)は2007年に登場。三菱唯一のミニバンで、2019年にはビッグマイナーチェンジを受けています。
特徴は“SUVミニバン”とも呼ばれる高い悪路走破性で、全車4WDを採用。
また最大トルク380Nmを発揮する2.4リッターディーゼルターボエンジンが全車に搭載されているのも特徴です。ちなみに、国産3列シートSUVでほかにディーゼル仕様を設定しているクルマとしては、ランドクルーザープラドとCX-8があります。
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ファミリーカーの素質も持ちながら、SUVらしさやアウトドア感を感じられる前述のクルマたちは、クルマ選びにこだわりを持っている人々に支持されているといえるでしょう。
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