運転中のイヤホン通話はダメ? 「ながらスマホ」強化から1年 赤信号なら問題無いのか

通称「ながらスマホ」などに関する運転中の通話や操作に関する改正道路交通法が施行されてから1年が経過しました。そんななか、違反にならないとされるBluetooth通話やハンズフリー通話が使用条件によっては、違反の対象となる可能性があるようです。どのような場合に、取り締まりの対象となるのでしょうか。

使い方次第ではハンズフリー通話は違反?

 2019年12月1日に通称「ながらスマホ」などに関する運転中の通話や操作に関する改正道路交通法が施行されてから1年が経過しました。
 
 運転中の通話などに対する罰則がそれまで以上に厳しくなったことで、手に持たずに通話が可能なBluetoothやハンズフリーイヤホンに注目が集まりましたが、使い方次第では違反になる可能性もあるようです。

イヤホンやBluetoothでの通話は使い方によって違反になる可能性も
イヤホンやBluetoothでの通話は使い方によって違反になる可能性も

 1年前に道路交通法が改正された背景には、クルマの運転時にスマホやカーナビなどの操作や画面を注視したこと(以下、携帯電話使用等)に起因する交通事故が増加傾向にあったことが挙げられます。

 警視庁によると、スマホやカーナビを起因とする交通事故は、2008年時点で1299件だったのに対して、2017年には2832件に増加。その後も2018年は2790件、2019年は2645件を記録します。

 そのため、携帯電話使用等に対して罰則の強化および違反点数の引き上げがおこなわれました。

 スマホや携帯電話などでの通話や、スマホやカーナビゲーションなどの画面を注視する行為をおこなった場合の携帯電話使用等(携帯電話使用等[保持])では、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金。反則金は、普通車で1万8000円の違反点数3点に変更となっています。

 その結果、改正後となる2020年7月、警察庁は2020年上半期(1月から6月)の道路交通法違反取締り状況において、携帯電話使用などの違反は、前年比60.2%減となる15万3001件と大幅に減少しました。

 そうしたなかで、前述のスマホにイヤホンを接続してハンズフリー通話する方法や、カーナビとスマホをBluetooth接続して、クルマのスピーカーとマイクを使って通話する方法が最近の定番となっています。

 しかし、道路交通法 第71条5の5では、「自動車を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置を通話のために使用し、表示された画像を注視しないこと(中略)。」とあります。

 要約すると、スマホなど手に持って操作する、もしくは画面を注視すること自体が違反ということになります。

 では、イヤホンでのハンズフリーやカーナビのBluetooth通話は違反にはならないのでしょうか。都内警察署の交通課職員は次のように説明しています。

――運転中に通話をすることは違反なのでしょうか

 道路交通法で禁止されているのは、携帯電話の保持や、携帯画面・ナビ画面の注視です。通話すること自体は違反ではありません。

 ただし、通話をするためには、カーナビやスマホなどを操作することになり、注視するため結果的には違反の対象となりますが、画面注視について具体的な秒数が決められていません。

 注視の判断については、運転操作から注意がそれたときといえ、違反となるかについては、現場の警察官の判断となります。

※ ※ ※

 道路交通法では禁止されていない運転中の通話ですが、条例で禁止している自治体もあります。

 また、実際に取り締まりをおこなう現場の警察官は次のように話します。

「最近では、停車してハンズフリー通話をされる人も増えてきています。ただし、気をつけて頂きたいのが通話の終わりかけなのか、クルマを発進させる人をたまに見かけます。

 せっかく安全な場所で通話をしても、終わりかけだからといってクルマを運転しながら操作をすれば違反となります」

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8件のコメント

  1. 見出しも内容も「脱法」のススメになっている。
    「道路交通法が改正された背景には、クルマの運転時にスマホやカーナビなどの操作や画面を注視したこと(以下、携帯電話使用等)に起因する交通事故が増加傾向にあったこと」と冒頭に書いておきながら、記事の要旨はどうすれば罰金や減点にならないかになっている。過去の記事を全てではないが見たところこの記事と同じような内容だった。
    スマホでの会話はそれがハンスフリーであろうとなかろうと運転者の集中力を削ぎ、事故のリスクを増やすようである。
    アリバイで「重大な事故を巻き起こす可能性が高い運転中の「ながらスマホ」。違反になるからではなく、交通事故を起こさないために安全な場所で使用することが推奨されます。」と最後に書いているところもイヤラシい。

  2. スマホに対して非常に厳しくなってますが、運転中の喫煙が問題にならないのは何故だろうか?
    タバコを吸うにはパッケージからタバコを取り出し、ライター等て火をつけなければならない。
    なお且つ灰を灰皿に捨てたり、中には道路を灰皿代わりに使い最後は吸殻を道路にポイ捨てする頭のイカれた運転手も結構見かける。
    スマホをこれだけ厳しく取り締まるなら、運転中のタバコも禁止するべきじゃないですから?
    また政権与党の国会議員の利権絡みで禁止出来ないのではと勘ぐってしまう。

    • タバコ産業の力は強いから自民党政権では規制は無理でしょう。

  3. ながらスマホのギリギリのラインがどうとか言う前に未だにスマホ片手に運転したり、普通に通話してる人が多々見受けられる。
    ドライバーを生業としてる人でも、スマホ片手に通話してる・・・
    後、着信があったから、停車して対応する人も増えたけど、周りの迷惑になる場所でも停まる人もいる。
    ↑↑↑
    こっちの方がながらスマホより迷惑です。

    • 事故る方が迷惑。
      もしかして事故の想定はしていない脳内お花畑な方?

    • 確かに邪魔

  4. スマホ弄りながら運転してる輩意外と見るよ。ありえん行為だ。俺は運転に集中出来んからマナーモードにしてるよ。Bluetoothハンズフリースピーカーは持ってるが使ったことない。運転中は音楽、ラジオだってOFFしてるよ。俺みたいな輩少ないだろうな。

  5. 急減速&道路脇に車を停めて堂々と通話している連中も違反対象として取り締まってほしい。
    脇に寄せてはいるが走行路上に車を停めて通話。渋滞を引き起こしている状況に遭遇すると殺意が湧く。

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