変顔クルマNO.1! モーガン「エアロ8」は1000万円オーバー!!

「エアロ8」の予想以上の落札価格とは?

●2005 モーガン「エアロ8」

モーガンが2000年に64年ぶりに発表した新作「エアロ8」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
モーガンが2000年に64年ぶりに発表した新作「エアロ8」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 前後ともにダブルウイッシュボーン形式となるサスペンションは、やはりレーシングカーの如くハードなテイストをドライバーに伝えてくる。

 ブレーキはAPレーシング製で、こちらもその微妙なタッチにも正確に応えてくれる。

 ホイールはセンターロック式のマグネシウム製となるが、これもクラシックの演出ではなく、当時のレースシーンに使用されたモデル(GT2)からの転用だ。エアロ8の先進性は、このようなパートにも確かに表れていたのである。

 フロントに搭載されるエンジンは、BMWから供給を受けた、4.4リッターV型8気筒エンジン(M62型)で、これにゲトラグ製の6速MTが組み合わされ、後輪を駆動する。最高出力は286psと発表されているが、車重は1132kgに過ぎないので、その走りは現代の重量級スーパースポーツのそれにも迫るといってもよい。

 今回RMサザビーズのエルクハート・コレクションに出品されたエアロ8は、2005年式。まだ「エアロ・スーパースポーツ」や、「エアロ・クーペ」といった派生モデルが誕生する以前の、もっとも初期のモデルである。

 オークションは例によってオンラインでおこなわれたため、入札者はその画像でコンディションを判断するほかはなかったが、走行距離が1万4375マイル(2万3000km)のこのエアロ8のエスティメートは、7万5000ドルー9万5000ドルであった。

 最終的には、11万2000ドル(邦貨換算約1165万円)まで入札価格が伸びて落札にいたった。

 2018年に「エアロGT」が8台の最終限定車としてリリースされ、その後に生産を終了していることも、この落札価格の大きな理由となったのだろう。

【画像】寄り目なモーガン「エアロ8」を徹底チェック(17枚)

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