フェラーリ「250GT」が新車で蘇る!? 古くて新しいレストモッドとは?

今風にスパイスを振りかけるのがレストモッドの醍醐味!

 250GT SWBのオリジナルシャシを所有していたGTOエンジニアリングは、現代にマッチしたモデルを製作するために、まずそのシャシの改良を決断。

 スチール製のスペースフレームは、さらに軽量で高剛性なアルミニウム製のサブフレームを追加して強化され、ボディには軽量なカーボンファイバーが使用された。

「GTOエンジニアリング社」が手掛ける「V12モダナ」には、ダブルバブルが採用される
「GTOエンジニアリング社」が手掛ける「V12モダナ」には、ダブルバブルが採用される

 最新の4輪独立型のサスペンション、そしてブレーキもさらに大型化されたディスクブレーキが与えられ、軽量でありながら1960年代当時のブレーキとは比較にならないほどに強力な制動力を発揮するようにチューニングされた。

 ボディデザインは、そのシルエットこそ250GT SWBのそれを意識しているが、ディテールにはいくつかの変更点がある。つまりそれは完全なコピーではなく、GTOエンジニアリングによるレストモッドによるものなのだ。

 特徴的なのは、フロントグリル上のエアインテークだろう。そこには250GTOのような3連のインテークが並び、さらにボンネット上には、そのパフォーマンスを想像させるパワードームが設けられている。

 ルーフはエアロダイナミクスとキャビンの居住性を高めるためにダブルバブルのデザインを採用。エアコンが純正装着されるため、クラシカルな三角窓は廃止されている。

 250GT SWBの後期型で採用されたボディサイドのエアアウトレットは、このV12モダナでは健在だ。

 フロントに搭載されるエンジンは、V型12気筒DOHCの自然吸気とまで発表されているが、そのパワースペックはカスタマーの希望によって調整が可能だという。車両重量は1000kg以下というから、そのパフォーマンスは、往年の250GT SWBをも上回ることになるだろう。

 レストモッドという新しい旧車の楽しみ方は、これからますますマニアの間で流行しそうな気配だ。

【画像】古くて新しい現代に蘇ったヒストリックカーとは?(26枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー