最強小型車はどれ? 新型「ノート」、先発「ヤリス」「フィット」と異なる魅力とは
2020年11月24日に日産は新型「ノート」を発表しました。国産コンパクトカーでは、同年2月にトヨタ「ヤリス」とホンダ「フィット」が先に発売されていますが、三者三様で異なる部分とはどのようなものなのでしょうか。
ヤリス・ノート・フィットそれぞれの違いとは
2020年は、国産コンパクトカーに注目が集まる年となりました。
2020年2月10日には、トヨタ「ヤリス」、14日にはホンダ「フィット」が登場。そして、2020年12月には日産「ノート」が発売されます。国産コンパクトカー三つ巴の戦いはどうなるのでしょうか。
日本の道路事情は、世界各地と比べても舗装路面が多いとされる一方で、すれ違いが難しく狭い道も同様に多いとされています。
そのため、日本独自となる軽自動車は新車販売でも右肩上がりとなり、現在では新車市場の約4割を占めるほどです。
一方で軽自動車と同じく人気なのがコンパクトカーです。国産メーカー各社は、それぞれコンパクトカーをラインナップしており、前述のヤリス、フィット、ノート以外にも、トヨタ「アクア」や日産「マーチ」、マツダ「マツダ2」、スズキ「スイフト」、三菱「ミラージュ」などが販売されています。
そのなかでも売れ筋なのが、ノート、ヤリス、フィットですが、それぞれ2020年にフルモデルチェンジを遂げました。
同じコンパクトカーながら、各車のキャラクターは異なっています。
ヤリスは、これまで日本では「ヴィッツ」として販売されていましたが、海外で使用されている名称のヤリスに変更。
特徴としては、コンパクトカーならではの「軽快なハンドリング」という強みを活かしつつ、「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマを目指して開発されました。
フィットは、歴代モデルが築き上げた優れた性能・機能をベースに、「心地よい視界」「座り心地」「乗り心地」「使い心地」といった4つの心地よさを重視しています。
また、現代人の多彩なライフスタイルに対応するべく、5つの異なるタイプを用意しました。
デザインと快適性を兼ね備えた「ベーシック」、ナチュラルな風合いのシートなどでリラックスできる「ホーム」、フィットネススポーツのような軽快でファッショナブルな「ネス」、本革シートなど質感や手触りの良さを追求した「リュクス」、タフなイメージで街にもアウトドアにも似合う「クロスター」といった、多彩なラインナップが展開されることも注目です。
後発となるノートでは、先代までガソリン車とハイブリッド車(e-POWER)を設定していましたが、新型ノートでは全車e-POWERを搭載。
新設計プラットフォームの採用や大幅にパワーアップした第2世代e-POWERを初搭載するなど、新しい先進コンパクトカーとして生まれ変わりました。
また、日産の新生ロゴを装着して発売される、国内最初のモデルです。
ボディサイズは、ヤリスが全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm×1515mm、フィットが全長3995mm-4090mm×全幅1695mm-1725mm×全高1515mm-1570mm、新型ノートは全長4045mm×全幅1695mm×全高1505mm-1520mmとなっています。
基本的には、5ナンバーサイズですが、フィット(クロスター)のみ3ナンバーサイズです。
パワートレインは、ヤリスがガソリン2種類(1リッター/1.5リッター)、ハイブリッド1種類(1.5リッター)の計3種類を設定。ふたつの異なるCVTと1.5リッターガソリンには6速MTも設定されます。
とくにハイブリッドでは、クラス世界トップレベルとなるWLTCモード36.0km/Lの低燃費を実現しました。
フィットは、1.3リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドで、新型フィットでは、従来モデルまで設定されていたMT仕様が廃止。また、ハイブリッドのWLTCモード燃費は29.4km/Lとなっています。
新型ノートのパワートレインは、大幅にパワーアップした第2世代のe-POWERを搭載。改良した1.2リッターエンジンを発電に使い、モーターやインバーターを刷新したことで、従来のe-POWERよりも力強く滑らかな乗り心地になったといいます。
では、それぞれの販売店ではどのような反響があるのでしょうか。
「ヤリスは2月の発売から現在までコンスタントに売れております。やはり、燃費の良さが高い支持を得ているほか、スタイリッシュなデザインもウケが良いようです。
また、8月末にコンパクトSUVの『ヤリスクロス』が出てからは同じヤリスシリーズということで、それぞれの特徴を比べる人も出てきたので、再度注目されている印象です」(トヨタ販売店)
「フィットは、2019年の東京モーターショーで世界初公開され、2月の発売までに多くのお問合せを頂きました。
発売後では、いま流行りのSUV風タイプとなるクロスターに関心を持つお客さまも多いほか、コンパクトカーのなかでは居住性に余裕があるため、小さなお子様を持つファミリーからも支持されています」(ホンダ販売店)
「新型ノートが発表されて1時間ほどで当店だけでも多くの電話を頂きました。やはり、売れ筋モデルのフルモデルチェンジということで、注目度が相当高いようです。
実際の発売は、2WD仕様が12月24日で4WD仕様が来年2月とまだ先ではありますが、早くも来店されて見積を希望される人や納車時期を気にされる人がおりました」(日産販売店)
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