ニュル最速の市販車の称号が「メルセデスAMG GT」の手に! その圧倒的なタイムは
メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2020年11月18日、同社のスポーツカー「GTブラックシリーズ」がドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)で20.6kmのコースを6分43秒616(T13ストレートなしでの計測)、20.832kmのコースを6分48秒047(T13ストレートありでの計測)という、市販車最速の座を獲得したと発表した。
ニュル北コースの20.6kmを6分43秒616のレコード達成
メルセデス・ベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは2020年11月18日、同社のスポーツカー「GTブラックシリーズ」がドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)で20.6kmのコースを6分43秒616(T13ストレートなしでの計測)、20.832kmのコースを6分48秒047(T13ストレートありでの計測)という、市販車最速の座を獲得したと発表した。
730psを発生する史上最強のAMG V型8気筒エンジンとエアロダイナミクス、豊富なサスペンションセッティングなど、新型AMG GTブラックシリーズが標準で装備するあらゆる可能性をフルに活用したという。
たとえばカーボンファイバー製のフロントスプリッターは「レース」ポジションまで延長され、リアスポイラーの下翼と上翼のブレードはそれぞれ中間位置で調整された。さらにアダプティブ・アジャストメント・ダンピングを備えた「アジャスタブルAMGコイルオーバーサスペンション」はフロントで5mm、リアで3mm下げられ、キャンバーはフロントでマイナス3.8度、リアで3度の最大値に調整された。
またアンチロールバーは3つの設定のうちもっともハードな設定を選択、9段階ある「AMGトラクションコントロール」は6と7の間で調整された。AMG GTブラックシリーズのオーナーは、これらすべてのセッティングとバリエーションを利用できるという。
タイヤはミシュランと共同開発したパイロットスポーツ・カップ2R MO」。これはトップスポーツカーのために特別に開発されたソフトコンパウンドを搭載しているという。また標準装備の「AMGセラミックハイパフォーマンスコンポジットブレーキシステム」や、ロールオーバープロテクションシステム、4点式セーフティベルトを標準装備した「トラックパッケージ」などにより、最高レベルの安全性も確保されている。
「本当に感動的な走りだったよ」とドライバーのGT3レーサー、マロ・エンゲル選手はコメントする。
「ケッセルヒェンでは最高270km/h、デェッティンガー・ヘーヘの長いストレートでは300km/hを超える速度で、ボクのGT3レースカーよりもはるかに速かった。このコンディションで、市販ロードカーでノルドシュライフェを6分48秒047で周回したことは、本当に素晴らしいこと。ボクのGT3レースカーと同じように、AMG GTブラックシリーズには多くの調整が可能で、そのすべてがボクのためのオーダーメイドのセットアップを可能にしてくれたよ」と語った。
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ニュルブルクリンク北コースは、世界でもっとも難易度の高いサーキットとされ、メルセデスAMGの開発はすべてここでおこなわれている。そのため、レコードラップはスポーツカーの資質を試す過酷なテストとなる。タイムは20.6kmと20.832kmの2つのコースで計測される。
1997年以来、20.6kmのサーキットがすべての指標となっている。歴史的な理由により、T13グランドスタンドの短いストレートはタイム計測に含まれていなかった。そのため、スタートラインはT13グランドスタンドの北側の端にあり、フィニッシュラインはT13グランドスタンドの南側の端にある。したがって、スタート後のコンプリートラップは計測されない。
2019年にはニュルブルクリンクの公式ラップが追加された。これは運営会社「N?rburgring 1927 GmbH & Co. KG」が主催するもので、232メートル長くなっています。これは、スタートとフィニッシュラインがT13セクションでも同じのため、20.832キロのノルドシュライフェのフルラップが走行され、フライングスタートで計測される。
2つの記録が認められるためには、多くの条件が満たされなければならない。光電センサーによる計時に加えて、公式記録には、常に公証人の同行が必要です。車両とタイヤも公証人によって検査され、承認される。車両クラスの分類は、ドイツ連邦自動車交通局(” Kraftfahrt-Bundesamt ” KBA)の公式カテゴリーに基づいている。
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