全長5m超えトヨタ「シエナ」は好調!? 日米ミニバン市場の異なる事情とは
北米市場ではミニバンよりもSUVがアツい!
ミニバンと同じく北米で生まれて進化を続けてきたカテゴリーにSUVがあります。
SUVという言葉が普及し始めたのはミニバン登場から約10年後の1990年代前半で、1990年にフォード「ブロンコII」の後継車として登場したフォード初の4ドアSUV「エクスプローラー」が人気に火をつけました。
1990年代から2000年前半にかけてベストセラーを誇ったSUVです。ほぼ同じ時期に日本では三菱「パジェロ」やトヨタ「ハイラックスサーフ」に代表される「RVブーム」がありました。
そして近年は日本ブランドのSUVがアメリカのSUV市場で上位を独占する事態になっています。
●2018年
1位:トヨタ「RAV4」42万7168台
2位:日産「ローグ」41万2110台
3位:ホンダ「CR-V」37万9013台
●2019年
1位:トヨタ「RAV4」44万8068台
2位:ホンダ「CR-V」38万4168台
3位:日産「ローグ」35万447台
このように、過去2年間ではトヨタ・日産・ホンダを代表するSUVが上位を占めています。
さらに、最新データである2020年第3四半期(7月-9月)でも日本車が上位に多数ランクインしています。
1位:トヨタ「RAV4」11万9214台
2位:ホンダ「CR-V」8万8436台
3位:コルベット「エクイノックス」6万7475台
4位:日産「ローグ」6万436台
5位:スバル「フォレスター」4万8222台
6位フォード「エスケープ」4万6956台
7位ジープ「チェロキー」4万981台
8位マツダ「CX-5」3万9205台
9位ヒュンダイ「ツーソン」3万3198台
10位スバル「クロストレック」3万1192台
1位は2位のCR-Vに3万台以上の差をつけて断トツでRAV4。トップ5に4台、トップ10に6台も日本車が入っているのは驚きです。
なお、RAV4はアメリカで販売されたピックアップトラックを除く全乗用車&SUVのなかでも1位です。
1996年1月にアメリカでの販売が開始され2005年までは年間5万台から8万台の売れ行きでしたが、その後、毎年凄まじい勢いで販売台数を伸ばし、2013年には20万台を突破し、2017年には40万台を超えています。
アメリカ市場を意識したデザインやサイズになってからやはり大きく販売台数が伸びているようです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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