メジャーじゃないけど愛すべき存在!? キラリと光るものがあった車5選
世の中には大ヒットするクルマがある反面、想定よりも売れなかったクルマや、もともと販売目標が少ないクルマがあります。そうしたマイナーなクルマのなかには、じつは秀でる部分があるモデルも存在。そこで、メジャーではないけれど、キラリと光るものがあったモデルを5車種ピックアップして紹介します。
売れなかったけど意外とイケてたクルマを振り返る
ホンダ「N-BOX」やトヨタ「プリウス」のように大ヒットするクルマがありますが、すべてのクルマがヒットするわけではなく、想定よりも売れなかったクルマや、そもそもの販売目標が少ないクルマがあります。
そんな売れなかったクルマは、ライバルに対して劣っている部分があったといえますが、秀でる部分があるモデルも存在。
そこで、メジャーではないけれど、キラリと光るものがあったモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ「ヴォルツ」
2002年に発売されたトヨタ「ヴォルツ」は、北米市場の若年層をターゲットに開発されたクロスオーバータイプのSUVです。
トヨタとGMが共同開発し、生産もアメリカでおこなわれ、日本では輸入車として販売されました。
外観はクーペとハイトワゴンが融合したようなデザインで、フロントバンパーやフロントフェンダー、サイドアンダーパネル、リアバンパーがボディ色とは異なるグレーに塗装されるなど、SUVらしさを表現。
北米でのセールスは比較的好調でしたが、日本ではトヨタ車らしからぬデザインが受け入れられなかったのか、販売は低迷して、発売からわずか1年8か月で販売を終了しています。
しかし、ヴォルツに搭載されたエンジンはかなり優れており、2種類の1.8リッター直列4気筒DOHCを設定し、なかでも「Z」グレードには「セリカ」に搭載された最高出力190馬力を誇る「2ZZ-GE型」エンジンに、トランスミッションは4速ATに加え、6速MTも設定されるなど、異色なSUVでした。
●ホンダ「ドマーニ」
1988年に発売されたホンダ「コンチェルト」は、当時、提携していた英国のローバーグループとの共同開発によって誕生したモデルで、英国調の小さな高級車を目指していました。
そして、1992年に発売されたホンダ「ドマーニ」はコンチェルトの後継車として、同様に小さい高級車をコンセプトに開発されたコンパクトセダンです。
基本的なコンポーネンツは「シビックフェリオ」をベースとしながら、内外装はドマーニ専用にデザインされ、シビックフェリオとの共通項はほとんどありません。
装備もフルオートエアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、パワードアロック、電動リモコンドアミラー、オーディオシステムなどを全グレードに標準装備し、1.6リッターから1.8リッタークラスで初めて運転席用エアバッグシステムを標準装備するなど、上級車に劣らない装備を採用していました。
1997年に発売された2代目はシビックフェリオの内外装を手直ししてコストダウンを図ったため、初代はかなりコストがかかっていたことが想像できます。
●スズキ「スプラッシュ」
現在のスズキの登録車ラインナップで主力となっているのは「スイフト」「イグニス」「クロスビー」などのコンパクトカーです。
スズキは1983年発売の「カルタス」以降、1リッタークラスのエンジンを搭載した「リッターカー」に力を入れてきましたが、なかでも異色なモデルといえば、2008年から2014年まで販売していた「スプラッシュ」ではないでしょうか。
スプラッシュはハンガリーにあるスズキの子会社のマジャールスズキで生産され、欧州を中心に展開したグローバルカーでもあり、日本においてはスズキ初の自社ブランドの輸入車として販売。
Aセグメントのコンパクトなボディながら5名乗車で、6つのエアバッグと、リアシートにも3名分のヘッドレストと3点式シートベルトが装備されるなど、クラス標準以上に安全装備が充実。
そして、個性的な内外装が特徴的で、スズキ自らも「ヨーロピアンスタイル」と標榜。外観はコンパクトカーながら見るからにどっしりとした台形フォルムで、内装もシンプルながらデザインが洗練されたインパネまわりとなっているなど、他のモデルとは趣が異なっています。
エンジンは88馬力を発揮する1.2リッター直列4気筒を搭載し、トランスミッションはCVTのみの1グレードです。
欧州で走行テストを繰り返した軽快なハンドリングと乗り心地も高く評価されましたが、日本ではスイフトと競合したためか販売は低迷。
さらに、メーカーオプションが数少なく、装備のアップグレードが選択できなかったことも、販売低迷の一因といわれています。
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